猿沢池のカメ、再び捕獲 150匹の3割外来種 「無用な殺生」はせず
2014.5.18 19:06(産経ニュースwest)
奈良公園(奈良市)の名所・猿沢池を管理する奈良県は18日、外来種のカメを駆除した。2月に続いての駆除で、前回は冬眠中で隠れていた多数のカメを駆除できなかったため再度実施した。
専門家の協力を得て、餌となる魚の頭を入れた籠を仕掛け、約150匹のカメを捕獲した。うち約3割がミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)などの外来種とみられる。在来種は池に戻す。
協力した奈良県希少野生動植物保護専門員の井上龍一さんは「まだ数十匹残っていると思うが、外来種をかなり駆除できたと思う」。県の担当者は「最終的にはいなくなるようにしたい」と話した。
猿沢池では、そばにある興福寺が、コイの稚魚や金魚を池に放ち、無用な殺生を戒める法要「放生会」を営んでおり、捕獲した外来種のカメは殺処分せず、神戸市立須磨海浜水族園が引き取る。
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いいニュースですね。猿沢池といえば修学旅行に行った方は必ず見ている筈です。
奈良公園の最もよく知られた場所で、近くには興福寺や大仏殿で有名な東大寺もあり奈良文化の中心地です。
前回(18年前)の水抜き調査ではミドリガメ78匹に対し、クサガメが358匹、イシガメが59匹と在来種が優勢でした。
それが、今年2月の調査・駆除作業では、見つかったカメは全部で258匹。このうちミドリガメは198匹と群を抜いて多く、クサガメは54匹、イシガメはわずか1匹だったので、2度目の調査・駆除作業が今回行われたのです。
2月の作業の効果でかなり減って1/3になりましたが、まだまだ根気よく継続しなければなりませんね。
日本の在来種のカメ
上の黒っぽいのがクサガメ。縦の筋が3本と黄色の筋があります。
下の茶褐色がイシガメ。
こちらのサイトからお借りしました。他にも分かり易い特徴があります。
他にも世界中のいろんなカメが出て来たそうです。
日本の中の日本である奈良公園には外来種はふさわしくありません。