私は関西人です。
関西には「串本節」(和歌山県)、「でかんしょ節」(兵庫県)、「河内音頭」(大阪府)などがしっかりと残っています。
ずっと東北は民謡の宝庫と言われてきた筈です。こちらよりも遥かに沢山良い歌が歌われてきている筈です。
ところが、変だなと思い始めて10年以上でしょうか。
民謡といえば沖縄民謡しか日常には流れていません。
ブログ検索で「沖縄民謡」と入れれば一杯出てきます。
でも「東北民謡」と入れたら、出ることは出ますが、あまりにも少ない。
この逆転現象は一体何なのでしょうか。あと10年もすれば沖縄民謡だと意識せずに多くの人が沖縄風の旋律を口ずさみ、その一方で東北その他の民謡は特殊な文化として保存されることになるかもしれません。
東北は(関西人の私が言うのも変ですが)まだまだ復興が進んでないようですね。
お金も一杯かかるでしょう。
地元ではそれなりにやっておられるのかも知れませんが、津軽三味線を除いては、こちらの方ではさっぱり聞こえてきませんよ。
東北の方々の文化面での心意気を見せてください。
雅楽や能や歌舞伎はひたすらに伝承しますが、
民謡は大衆芸能で、これが大きなポイントです。
昔のままだと思っているものは、実はどんどん変遷してきて明治に至った形ではないでしょうか。
その後、北原白秋らは民謡の衰退を心配して、新民謡を日本各地に作りましたが、それさえ歌う機会が少なくなっていると思います。
また現在はそういう運動を起こす人さえいないのでしょうか。
沖縄民謡を敵視するわけではありませんが、それがなぜ隆盛になってきたかは分析しなければなりません。
現代の音楽に融合して、普通の服のままで三線を抱えて唄っていますね。
もちろん「正調」が伝承されるのは、それはそれで良いことですが、
時代による変化を恐れずに、どんどん新しい工夫をされたらいいと思います。
それが「カッコイイ」!。「カッコイイ」と若い人達が集まってきます。
東北の皆様、そして頑張る人達に敬意を表して
斉太郎節(大漁唄い込み)
相馬盆歌