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Channel: くにしおもほゆ
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とうとうたらりたらりら

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これは能楽『翁』の中で唱えられる言葉で、能楽が発祥した室町時代から伝わっているとも考えられますが、この言葉の意味は(説はありますが)不明です。
『翁』は正月など、特別なときに演じられ、出演者は全員が烏帽子までを着ける正装です。
ストーリーは無く、翁が天下泰平・国土安穏・子孫繁栄・五穀豊穣を寿ぐ内容で、とても格式の高い演目です。神事とも言えます。
 
シテの面が箱に入れたまま舞台に登場しておもむろに装着する。その面は口から下の部分が別になっていて、紐でつながっている、など不思議な特徴が沢山あって、能であって能でないと言われています。
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さて日本人は農耕民族で、古来集落が一緒になって種を撒いたり、苗を植えたりしていたのでしょう。
年によって同じ時期でも気温の差は大きく、長老の経験と勘で作業の日取りを指示していたらしいです。
 
人は経験を積んで成長します。一方、身体能力と作業能力は若い頃をピークに落ちてゆきます。
現代は過去の出来事が活字や映像で記録されて、若い人でも学習できます。
その現代にあっても老人は自らの経験を語り、それを自分の生きる価値のように思っています。
重要なのは自分の経験をどのように解釈するかです。
日本と同じように敗戦したをドイツでは、多くの人が「次は絶対に負けないぞ」と思ったそうです。
この点、日本の自称〝語り部〟の多くの老人は、偏狭な価値観に支配されたままで、気付いていません。
 
私も老人ながら、たまたま当時の日教組の激しい政治教育から自分の心を守り徹すことができた老人です。したがって私の〝語り部〟の仕事は例えば、通っていた学校で殆ど全教員(もちろん日教組)が授業を放棄して学外の政治集会に出掛けていったことなどを語ります。
天下泰平・国土安穏のために、伝えなければならないことをどんどん発信します。
 
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正月の私の記事の投稿始めです。 
本年も宜しくお願い致します。
 
関心ある方はご覧ください。
金剛流の『翁』がフルで録画されている価値のあるものです。ただし長いです。
6分45秒のあたりから見てもいいですよ。
8分シテが「とうとうたらり~」を謡います
10分20秒 千歳の舞
32分30秒から シテが退場して狂言方による華やかな「三番叟(さんばそう)」が始ります。
49分40秒から 三番叟の後段で、黒色尉(こくしきじょう)という面を着け、鈴を持って舞います。
私自身は昔に観世流の先生にお世話になった者ですが、金剛流は華やかな感じが大好きです。
 
 
 
能は日本が世界に誇る仮面劇です。
日本文化よ、永遠にあれ!
 
  (能へのお誘い シリーズの過去記事です。)
 
 
 
 
 

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