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[転載] 世界中で最も長く、最近まで奴隷制度を保持してきたのはアメリカに他ならない

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カナダにお住いの櫛田B子さまの『天晴!にっぽん』(Hatenaブログ)より転載させて頂きました。
 
(以下、転載記事。 ↓のタイトルをクリックして元記事に行けます。)

世界中で最も長く、最近まで奴隷制度を保持してきたのはアメリカに他ならない

 
産経ニュース、石原慎太郎氏の記事です。
http://www.sankei.com/column/news/150123/clm1501230001-n1.html
【正論】
イスラムテロに絡む歴史の背景 作家・石原慎太郎
2015.1.23
 誤解を招かぬために前言しておくが、私はたまたまワシントンに滞在中、間近に目にした9・11の連続テロに始まる「イスラム国」を含めての中東やアフリカにおけるイスラム系の残酷で非人道的なテロに共感する者では全くない。
 しかし、今回のパリにおける新聞社襲撃などが続く無残なテロ勃発の度、極時的に起こる非難の中に根底的に欠落しているものが在るような気がしてならない。
 それはこれらの事件が人間が文化を保有し、さらに加えて、いくつかの宗教を派生させてきた長い歴史の流れの中のいかなる時点で勃発したかという視点である。

 ≪現在も続く文明の相克と悲劇≫
 ナイジェリアで多数の女子を誘拐し、奴隷化するなどと宣言したテロ団の指導者がカメラに向かってわめいていた「われわれはキリスト文明の全てを破壊するのだ」という宣言には、実はきわめて重い歴史的な意味合いが在る。
 かつてニーチェは「西欧における神は死んだ」と言ったが、その神をこそ彼らは今改めて殺すと称しているのだ。しかし大それたその宣言の背景には、実は重く長い歴史的蓋然性があることを忘れては、この問題への正しい対処はあり得ない。
 ヘーゲルは「歴史は他の何にもましての現実だ」と説いたが、キリスト教文明とイスラム教文明の相克ははるかに古く、2世紀におけるサラセン帝国とキリスト教圏との衝突に始まり、中世の十字軍騒動以来、実は今日まで続いている。
 暗黒の中世期は主にはヨーロッパが獲得した3つの新しい火薬、印刷術、そしてアラブ人から伝授された大洋を渡る航海技術によって終焉し、新しい文明の所産である新しい技術が古い文明を駆逐してしまうという歴史の力学を世界中で展開した。
 その典型はスペイン人が持ち込んだわずか3丁の鉄砲が、インカ帝国をあっという間に滅ぼしてしまったという歴史の悲劇にうかがえる。そしてその悲劇は、イスラム教徒を含む他のほとんどの有色民族に及んだのだ。それこそが中世期以後の歴史の本流の姿に他ならない。

 ≪隷属を強いられた有色人種≫
 中世期以後の歴史の本流はキリスト教圏の白人による、他のほとんど全ての有色人種の土地の一方的な植民地化と収奪による白人の繁栄だった。アフリカや中東、あるいは東南アジアの全ての地域は西欧諸国の進出によって区分され、植民地化されて、一方的な隷属を強いられてきた。
 今日、声高に人権と民主主義を説くアメリカもまた、あの厖大なアメリカ大陸を、原住民だったアメリカインディアンを殺戮駆逐することで領有し国家として成立したのだ。
 ちなみにこの世界の中でもっとも長く、最近まで黒人の奴隷制度を保持してきたのはアメリカに他ならない。その余韻は今でも頻発する黒人に対する白人警察官の発砲殺戮事件として続いている。
 近世において近代国家として再生した日本はその中での希有なる例外だったが、日本もまた、敗戦後の日本を統治解体したマッカーサーが退任後、アメリカ議会で証言したように、あくまで自衛のための手段として西欧の列強を真似して軍国化し植民地支配に乗り出さざるを得なかった。
 
 そうした歴史の流れのもたらした必然を無視して、植民地支配と等質の論拠で戦後に行われた東京裁判での歴史観を踏襲した「村山談話」なるものを、日本の政府が今さらに踏襲するというのは、歴史の流れという大きな現実を無視した無知の露呈といわざるを得ない。まして「河野談話」をやである。
 起こした戦争を含めて有色人種の中で唯一の近代国家としての日本の誕生と存在は、世界史の流れに逆らって大きな引き金を引いたのだ。

 ≪新しい宗教戦争の到来≫
 視点を現実に起こっているイスラム系のテロに向け直せば、中世以後のアラブやアフリカが強いられ被った歴史を見直せば、彼らが今改めて、西欧の神を殺すと宣言して憚らぬ所以の歴史的な蓋然性に気付くべきにちがいない。
 
 パリの新聞社に向けられたテロについての強い非難の論拠に、フランスがかつての革命で手にして国是として掲げている「自由、博愛、平等」を踏まえるのは妥当としても、かつて植民地として支配したアルジェリアや他のアフリカや中東のイスラム圏で、それらの国是がはたして同じ人間のイスラム教徒に保証されていたかどうかは、あのドゴールさえが手を焼いたアルジェリアを巡る紛争を振り返れば自明のことだろう。
 世界中を大きな不安におとしめているイスラム系のテロに冷静に対処するためには、あれらの暴力行為の歴史的蓋然性について自覚することこそが何よりも肝要に違いない。
 要約すれば、数世紀続いてきた白人の世界支配がようやく終わろうとしている今、新しい宗教戦争が始まろうとしているのだ。

            イメージ 1


          **************

この記事は、北米での様々な人種問題や最近のフランスのテロ事件などを見る度に湧く疑問への、簡潔なヒントになりました。

ところで、
カナダでも昨日ニュース番組で、日本人人質の母親会見の冒頭の数分間が生中継放送されました。
ただ通訳の補足のせいで、この「原子力母の妙さ加減」は日本語が分かる人にしか感知できなかったと思われます。
イメージ 2
https://www.youtube.com/watch?v=b2D9VYT8q-A&feature=youtu.be
★1:14:00〜地球のために力を合わせて頑張ります(^^)
それはさておき、
この報道よりも昨日カナダで大きく取り上げられたのは、
マクレーンズという雑誌がマニトバ州の州都であるウィニペグ市はカナダで最も差別が深刻であると報じた事と、それを受けて市が行った会見についてでした。
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カナダは一般的に、アメリカよりも人種差別が少なく穏やかなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
ある意味当たっていますが、それは移民に対して寛容な事例が多い、というだけです。
ウィニペグではネイティブ・インディアンの小さな女の子が殺される痛ましい事件が起こったばかりで、他にもネイティブの若い女性たちが被害者になる殺人事件は以前から問題になっていました。
アメリカと比べるとカナダでは黒人差別も少ないとも言われます。
でも一昔前、バンクーバーから日本に来た黒人の友人に聞いてみたところ、「あからさまに差別をする人は少ないが、例えば事故で大怪我を負い輸血が必要な時に、黒人の私から喜んで血の提供を受ける白人は多分、極めて少ないと思う」と言っていました。
アメリカ人とカナダ人の精神性が全く違うわけではないようです。
カナダでは近年、アメリカで言うところのネイティブ・アメリカン(インディアン)をファースト・ネイションやアボリジニと呼ぶのが政治的に正しいそうですが、その事について主人(英国系カナダ人)の幼馴染の「ファースト・ネイション」の一人が苦笑していました。
「インディアンで良いんだよ。そんなふうに呼び方を変えても意味が無い」。
これは私がカナダに来てまだふた月頃の話ですが、日が経つにつれて彼の言った意味が分かるようになってきました。
雑誌マクレーンズの表紙画像にある「GO BACK TO THE REZ」の「REZ」とは「インディアン・リザベーション:居住区」、なので「居住区に帰れ」という意味です。
また、くだけて「reserve:リザーブ」とも呼び、「〜テリトリー」として、例えばイロコワやモーホーク、ミクマク等々、どの部族の町なのかがわかるようになっています。
居住区が設けられるまでの歴史は勉強不足でご紹介できませんが、少なくとも私の行ったことのある地区は、その地方の中で一番住みやすい地区とは言えない、どちらかというと不便そうな場所という印象を受けました。
それから、カナダ人の間でインディアンの人達の定評は「アル中や働かない人が多い」らしく、誇張ではなく実際に問題だそうです。
そう聞く度に思い出すことがあります。口には出しませんが、白人がアメリカ大陸を征服する過程で、タバコは吸ってもアルコールを醸造して飲む習慣がなかったインディアンにお酒を与え、その結果アルコール分解機能が高くなかった彼らが徐々に弱体化、堕落していく要因のひとつになった、という話です。
中には土地だって、インディアンから合法的に購入した、お金を払ったと、どや顔の知的なアメリカ人もいるようですが、「土地売買の概念を持たなかった先住民族から買い叩いた」の方が正確ではないでしょうか。
奪った土地の原住民や奴隷にした民族の根本的な問題の解決もできない国が、どの口で日本の人権問題に物言いを付けるのか、と思うのです。
このように、アメリカとカナダの人権派・リベラル活動に私は常々違和感を持っていました。
石原氏の記事のなかの
「今日、声高に人権と民主主義を説くアメリカもまた、あの厖大なアメリカ大陸を、原住民だったアメリカインディアンを殺戮駆逐することで領有し国家として成立したのだ。」を
「先進国アメリカ人として人道的な問題として(捏造された)慰安婦や強制連行問題について日本を非難する」偽善者につきつけて差し上げたいと思います。
アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどの原住民が住む土地に、白人社会は呼ばれもしないのに入り込んで国をつくり、自分達だけに都合の良い正義を押し通してきました。
その子孫である彼らの中に、どのくらい本当のリベラル・進歩的な人達がいるのか。日本人の私から見ると甚だ疑問です。
これらの国は経済的には先進国かもしれません。立派な事をおっしゃるリーダーや学者もいるでしょう。
でもその国に大昔から住んでいた原住民がこのような状況の国が、いくら人権活動をしても、空々しいだけです。
ウィニペグの話に戻ると、
話題のマクレーンズ2月2日号に載っていた、この建物
イメージ 4
昨年2014年9月にオープンした国立カナダ人権博物館です。
ヨーロッパ人に散々好き勝手されたというのに今度は支那+属国朝鮮の罠にはまりつつあるカナダ。
支那人の支援を受け、いわゆる「旧日本軍の」慰安婦についての展示をしているとは、悪い冗談のような現象です。
それを「ナチスのホロコースト(ユダヤ人大虐殺)やアフリカのルワンダ大虐殺などと並んで、旧日本軍の従軍慰安婦制度が残虐行為の一つとして展示されている」と報道したニューヨーク時事。
時事ドットコム:「慰安婦制度」を展示=カナダで人権博物館オープン
このころから、「いつかこのフレーズを書こう」と思っていた事があります。
アメリカやカナダなどで原住民から大統領や首相や国の重要なリーダーを輩出できない限り、私はその国を人権先進国として認めることは決してできません。

★ちなみに国立カナダ人権博物館の慰安婦案件展示は、探すのが大変な場所にある模様。
 情報発信してくださっているブログ
 日々是好日 » Blog Archive » カナダの人権博物館における慰安婦問題展示全容(2014/12/10現在)
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