<長崎>負傷の野生ツシマヤマネコ 初の繁殖挑戦
国の天然記念物、ツシマヤマネコの出産・生育に昨年、長崎県で初めて成功した佐世保市の九十九島動植物園で、新たなチャレンジが始まっている。国の保護増殖事業に基づき、足のけがで保護されたツシマヤマネコが搬入されて2週間余り。数少ない野生の中でも、負傷したツシマヤマネコによる同園初の繁殖事業に挑む。2年続けての赤ちゃん誕生に期待が膨らんでいる。
環境庁(現環境省)によるツシマヤマネコの飼育下繁殖事業計画が始まったのは1995年から。2000年に福岡市動物園で初めて繁殖に成功し、これまで50頭が誕生している。このうちの2頭が昨年5月に九十九島動植物園で生まれた。同園にとっては10年の事業開始以来、初の快挙となった。
12~3月の繁殖期を迎え、1月16日に搬入されたのが、推定5歳程度の雄の成獣。10年にわなに足を挟まれて負傷し、環境省対馬野生生物保護センターに保護されていたが、繁殖のため飼育できると判断された。野生の動物が繁殖のために飼育されて成功した個体は「ファウンダー」と呼ばれるが、今回の雄はいわばファウンダー候補としての導入。名前は「70番」。愛称がつけられるケースは多いものの、繁殖事業のグループに入った順番が正式名称となり、移った先でも使われる。
現在、この「70番」も他の6頭とともに繁殖専用の施設で飼育されている。雌との「お見合い」も始まった。ツシマヤマネコは音やにおいに敏感なため、繁殖施設は他の動物から離れた場所にある。雄は「キャットウオーク」と呼ばれる通路を行き来して雌の部屋を見る。お見合いの様子を見て、飼育員が相性がいいと判断すれば「同居」となる。ペア成立に向け、飼育員はその一部始終を別室のモニターで監視し、動きを細かくチェック。1分ごとにノートに書き込む。お見合い成立のように見えても、同居早々にけんかするペアもいるという。飼育員らにとって根気のいる作業だ。
昨年の2頭の出産・生育の実績は、園にとって自信になった。獣医師の前田亮平さんは「ゼロから一歩踏み出せた」と評価。園のフェイスブックへの書き込みも多く、「ツシマヤマネコのことを多くの人に知ってもらった」と喜ぶ。
一方で、繁殖事業のスタート当初から関わっている飼育員の村山友美さんは「昨年は出産のトラブルもなく、恵まれていた」と話す。そのうえで「今年も続けたいという思いが一番強い。昨年のペアも含め、2ペア以上で繁殖を成功させたい」と意気込む。将来的には絶滅危惧種、ツシマヤマネコの野生復帰を目指す同園の第2ステップが注目される。【井上和也】
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絶滅が心配されている天然記念物のツシマヤマネコです。
ちょっと見には大きいイエネコのようにも見えますが、脚は丈夫、尾は太く、耳の裏に白い毛があります。
生まれた仔猫を含めてこれらの固体はとても注意深く飼育されていて、一般公開はされていません。成長して対馬の山に戻され、逞しく生きてゆく日が待たれます。
また対馬の山林を韓国資本に売り渡してはなりません。
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