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Channel: くにしおもほゆ
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命のゆらめく思いを経て

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皆様、一週間ご無沙汰致しました。
私は絶食と点滴の日が続いて、ちょっとスマートになって戻ってきました。
ベッドサイドにはこれまで買ったままで時間がなくてほとんど読めなかったミリタリー系と科学オタの雑誌を積んで、漢字クロスワードなどもやって、まあ充実した時間でした。
情報は新聞のほかにはガラケーで皆様のブログなどを閲覧していました。
拙ブログは発信もしていないのに、毎日そこそこの数の方のご訪問があって、涙が出るほど有難い思いでした。
どれほどの励みになったことでしょうか。改めて御礼申し上げます。

病棟は人生の縮図を見るような感じです。
予期せず重大なハンディを負ってしまった人や、余生が多分短くなってしまった人もいます。
ナースステーションの奥のガラス張りの小部屋はICUで、お年寄りのバイタルサインのピッ・ピッが聞こえてきます。
これがピーーの連続音に変ったとき、(聞いた話ですが)職員は慣れたもので、目立たないように素早くベッドごと霊安室に運ぶのだそうです。霊安室は裏出口の近くにあって、前の通路にお香が漏れているのが分かります。

私はこの入院の前に、予後の悪い癌の疑いがあり、医師もその積りだったようで、転院する大病院の希望を聞かれていました。検査結果が出る日は告知の為か、外来が全て終わった午後に家族と一緒に呼ばれました。
ところが組織検査は〝良性〟。それでも腫瘍がどんどん成長していたので、癌化する可能性も考慮して切除することになりました。

この期間にいろんな思いがありました。
40歳で人生の折り返しターンを超えて、還暦の60歳で文字通り暦が一巡したわけですから、そこからはおまけの人生です。無駄に生きるも有意義に生きるも自分次第。出来る事なら綺麗に走りぬきたいものです。

残念なことに、祖国に弓をひく老人は余りに多く、日々に害悪をまき散らしています。
その者どもに負けるわけにはいきません。
私としては少しでも長く生きて、昔の出来事を正しく話し、伝統文化の大切さなどを伝え残さないと、という思いがあります。

戦列に戻ってきても、私はキーボードをコツン・コツンと打つスピードは余りにも遅く、兵士としてお役に立つために効率よく情報発信する方法をいろいろ考え中です。
自分の時間ほとんど全部を充ててゴリ押しで進めてきた活動も、考え直さなければなりません。
特にここしばらくは無理せずに、徐々にやってゆきます。
図らずも今回は命と人生とやるべきことを考える機会でもありました。
まずはご挨拶まで。



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