韓国反発「日本寄りだ」に戸惑い 国務次官発言で米政府「特定の指導者へのものでない」
【ワシントン=青木伸行、ソウル=名村隆寛】シャーマン米国務次官の日本と中韓の対立に関する発言が韓国で反発を招き、米政府は戸惑いを隠せずにいる。
シャーマン氏は2月27日、戦後70年をテーマにしたワシントンでの講演で、「指導者が旧敵国を非難することで国民の歓心を買うのは簡単だが、そのような挑発は機能停止を招くだけだ」などと苦言を呈した。この発言について韓国では、慰安婦問題の解決などを日本に強く要求する朴槿恵(パク・クネ)大統領に対し、暗に自制を求めたものと受け止められ、「日本寄りの発言だ」などの反発が出た。
米国務省のハーフ副報道官は2日の記者会見で、「(発言は)特定の国や指導者に関するものではない」と“釈明”。「地域の特定の指導者(朴大統領)に向けられた発言だと解釈されていることに少し驚いている」と吐露した。
これを受けて韓国外務省報道官は3日の定例会見で、「先週末、在韓米国大使館と米国務省を通して、歴史問題に関する米国の立場に変わりがないことを確認した」などと述べた。沈静化を図る狙いがあるとみられる。
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シャ-マン国務次官の発言は韓国に特に大きい衝撃を与えたようです。
早速に外交をフル回転させて反撃しています。
ケリー国務長官は米国にとって最大関心事の中東にかかりきりで、極東についてはシャーマン次官が事実上任されているとも見られています。
これまで動かなかった大きい歯車がゆっくり動き始めたと見ていいでしょう。
ただ、楽観は禁物で前進したり後退したりしながら時局が動いてゆきます。
まるで昨今の気温のように、温くなったと思ったら寒い日が来たりする感じです。
油断をすると風邪をひきます。
徐々に春に向かっていると信じて、更にまだまだ頑張りましょう。