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Channel: くにしおもほゆ
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日本で最も古い5億1100年前の地層が茨城県で見つかって居た1

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茨城県のいばらぎもの知り博士より転載させていただきました。
先ずはこの時代、カンブリア紀がどんなに凄いかを実感してください。
年表はこちらのサイトからお借りしました。 http://www1.plala.or.jp/CUE/cmap_chisitu.html
恐竜はジュラ紀~白亜紀です。

 先カンブリア時代
46億年前 地球誕生。
40億年前 [始生代]熱湯の豪雨が降り続き原始海洋が誕生。
38億年前 [始生代]海中で最初の生命の兆候が現れる。
25億年前 [原生代]原始的な藻類が現れる。
古生代5.8億年前
カンブリア紀カンブリア爆発と呼ばれる生物進化の大発展により多様な生物が出現し、三葉虫などの骨格をもつ無脊椎動物が海に大発生した。
5.1億年前
オルドビス紀引き続き浅海の時代で、筆石とよばれる浮遊性の原索動物が繁栄した。 この時期に、層孔虫や四放サンゴが初めて出現した。
4.4億年前
シルル紀珊瑚礁が陸を縁取り、礁辺には腕足類やウミユリが生息していた。シルル系の石灰岩は、日本をはじめ世界中に分布している。
4.1億年前
デボン紀魚が急激に進化した時代でシーラカンスや肺魚等の硬骨魚類が発展した。安定したオゾン層が形成され両生類が出現し上陸した。
3.6億年前

3.2億年前

2.9億年前
下部石炭紀
中部石炭紀
上部石炭紀
巨大トンボ,ゴキブリ等の昆虫や両生類が主役の時代となった。 植物ではシダ類の巨木が各地で大森林を造り、世界の主要な石炭層の起源となった。 この頃、大陸は1箇所に集まり、パンゲアと呼ばれる超大陸が形成され、海では海綿,コケ虫,藻類等が礁を作り、中国南部に見られるような大規模な石灰岩層が堆積した。
2.8億年前
ペルム紀
(二畳紀)
爬虫類が発展し、裸子植物が繁栄した。 この時期パンゲアの赤道付近に広がっていたテーチス海の珊瑚堆積物は、日本の石灰岩の多くを占めている。 一方で、世界規模で起ったバリスカン造山運動により、日本列島の骨格をなす秩父古生層が形作られた。
中生代2.5億年前
三畳紀生物の大量絶滅後、新しい型の生物が進化し始め、陸上に爬虫類が,海にはサンゴ礁やアンモナイトが繁栄した。 また、超大陸パンゲアが大陸移動により分裂を始め、南はゴンドワナ大陸に、日本列島の土台を育てて来た北半分はローラシア大陸となった。
2.1億年前
ジュラ紀陸上は恐竜全盛の時代となり、空には翼竜が飛び、鳥類の祖先始祖鳥も出現した。海では魚竜,首長竜などの爬虫類が栄えた。 古太平洋では、秋吉台になる秋吉海山列や飛騨外縁,北上,阿武隈,黒瀬川地塊群が生れ、珊瑚礁を育みながら北上を始めた。
1.4億年前
白亜紀植物界に変化が現れ被子植物が出現した。影響で大型恐竜(竜脚類)が絶滅し、鳥盤目の恐竜が台頭した。 ローラシアは細かく分裂し、大海進により陸地の奥まで石灰質プランクトンの殻が堆積した。アジア大陸では日本列島が切り離され北へ移動した。
新生代6500万年
第三紀暁新世第三紀は、6500~2400万年前までの古第三紀とそれ以降の新第三紀に区分される。中生代に繁栄した生物の多くは新生代の始まり迄に絶滅した。古第三紀には哺乳類や鳥類,被子植物が多様化し、現在生息する哺乳類の多くの祖先が次々に出現した。
海進の時代であり、地殻変動も激しかった。東北地方の土台は、まだ1000mを超す海底に沈んでいたが、西部・中部・東部がバラバラに散らばり海面下に沈んでいた北海道は、第三紀はじめに中部と西部が合体し、その後東部が衝突して隆起した。
 
 
  〃  始新世
 
 
  〃  斬新世
2400万年前
  〃  中新世海洋ではイルカやクジラの仲間が多くの種に分化し、花をつける顕花植物もあらわれた。 海が最も広かった時期で、日本列島の背骨にあたる中央部が隆起して海から顔を出していた他は海となっていた。東北日本のグリーンタフにあたる地域では、海底火山の噴出物と陸地からの土砂が混じり込み一続きの地向斜堆積物として堆積した。西南日本では最も外側に四万十帯が付加された。
 
 
  〃  鮮新世
180万年前
第四紀更新世氷河時代とも呼ばれ顕著な気温低下のあった時代。人類が出現し旧石器時代を過ごす。現在明瞭な火山地形を残している山々は、どれもこの時期に主活動を行っており、関東ローム層がこの時代に含まれる。 丹沢山地,伊豆半島が順に箱根に付加された。
1万年前
 
  〃  完新世気候が次第に温暖化し、氷河が衰退を続けている。温暖化に従い縄文海進が始まり、縄文人は丘陵周辺の海岸に貝塚を作った。6000年以降海面は緩やかに低下を続けている。人類は農耕・牧畜等の生産技術を習得し新石器時代から現在の繁栄に至る。

茨城県で発見された、日本で最も古い5億1100万年前の地層

茨城県常陸太田市の茂宮川最上流部

古生代・カンブリア紀の地層を茨城県常陸太田市で発見!

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茨城県常陸太田市の茂宮川最上流部で、日本で最も古い5億1100万年前の地層が発見されました。発見したのは、日立市郷土博物館特別専門員で茨城大学名誉教授の田切美智雄(たぎり・みちお)さんの研究チーム。田切さんたちは2008年にも茨城県日立市小木津町の山中で5億600万年前の地層を確認していましたが、2010年に行われた調査で、さらに500万年さかのぼる地層が発見されたのです。この調査では日立市内に5億7000万年前の地層があることも判明し、古生代・カンブリア紀の地層が約30平方キロにわたって広がっていることも分かりました。
 
イメージ 3
田切美智雄茨城大学名誉教授

田切さんは以前からこの地域を調査しており、サンゴの化石などから約3億5000万年前の地層があることが分かっていました。そこで今回は、さらに詳しく調べるため、化石ではなく物理的な年代測定を実施。オーストラリアで開発されたシュリンプ(SHRIMP)という高精度の測定装置で、採取した岩石の年代分析を行いました。
分析には、岩石に含まれるある物質を利用します。それは、岩石に含まれるジルコンという鉱石の中のウラン238。このウラン238には、長い時間をかけて一定のスピードで壊れて行き、最終的には鉛に変化するという性質があります。そこで、岩石の中のウラン238と鉛の割合を正確に調べることで、採取した岩石がいつごろ誕生したのかを知ることができるのです。この方法で割り出された年代は、ウランが放射性物質であることから、放射年代と呼ばれています。

 イメージ 4

この方法で明らかにされた世界で最も古い鉱物は、約44億400万年前のもので、オーストラリア西部で発見されました。また、世界で最も古い石はカナダで発見された約42億8000万年前の岩石。グリーンランド南西部では、約38億年前の堆積岩が発見されています。地球が誕生したのが約46億年前と言われているので、これらの年代には驚くべきものがあります。

しかし、茨城県で発見された日本最古の地層は5億1100万年前。この数字の開きには理由があります。それは、日本列島には火山が多く存在し、地殻変動が激しいこと。地殻の隆起や陥没、また火山の噴火活動などで、古い地層が残りづらい環境にあるのです。日本で発見される恐竜などの化石が断片的で、全身がきれいな形で発掘されることが稀なのも、この激しい地殻変動が原因ではないかと言われています。このような条件にも関わらず5億年以上も前の地層が発見されたということは、日本列島の歴史を知る上で大きな意味を持っています。

日本列島は、茨城県から始まった !?

 イメージ 1

では、茨城で発見された5億1100万年前の地層から、いったいどんな事が分かるのでしょう。それは、日本列島誕生の秘密です。現在、地球上には、ユーラシア、北アメリカ、南アメリカ、アフリカ、オーストラリア、南極大陸の6つの大陸があります。しかし、5億年前の地球は違います。南アメリカやアフリカ、オーストラリア、南極大陸などを含めた、ゴンドワナ大陸という超大陸があったと考えられています。このゴンドワナ大陸が分裂することで、現在の6大陸が生まれた。つまり、大陸は同じ場所にあるのではなく、少しずつ動いているのです。
大陸の移動は、地球科学の分野でプレートテクトニクスと呼ばれています。地球はプレートと呼ばれる固い岩板で作られていて、このプレートは対流するマントルに乗って互いに動いているという学説です。この学説に従えば、今回発見された地層と同じ地層を持つ地域と、茨城県は繋がっていたのではないかと考えることができます。
その繋がっていた可能性がある地域とは、中国東北部やロシアの極東部。どちらからも、約5億年前の地層が見つかっています。つまり茨城県は、ゴンドワナ大陸の東の端にあった火山地帯であり、それが日本列島の始まりではないかと考えられるのです。
 その後、2億4000万年前ごろに茨城県は新しい大陸バンゲアの一部となり、そこに海底の移動とともに運ばれた堆積物と陸から運ばれた岩石などがはり付きました。その一部が地底の奥深くで圧力と高温で固められ、日本列島の土台になったと考えられます。そして、約2500万年前に大陸の縁が割れ始め、2000万年前ごろに日本列島の原型が形作られたのです。
茨城県で発見された地層が作られた5億1100万年前は、古生代・カンブリア紀に分類されます。この時代には「カンブリア大爆発」と呼ばれる現象が起きました。その現象とは、アノマロカリスやオパピニアなど非常に奇妙な姿をした生物が大量に現れたこと。まだ、この地層からは、このような物の化石は確認されていないので、今後の調査での発見が大いに期待されています。
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日本列島の地層は比較的新しいのではと昔は考えられていたのですが、ついに古生代、それもカンブリア紀の地層が見つかっています。
日本は国の起源が古いだけでなく、古い地層も存在したわけですね。
このあたりは銅の鉱床がありますが、金属は古い地層に偏在するものです。
もしかして別の地域にも古い地層があって、さらにもしかして貴金属が見つかるとかだといいですね。

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