Quantcast
Channel: くにしおもほゆ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8894

安倍総理の深慮遠謀 あの時のパフォーマンスがいま有効に動く。

$
0
0
安倍総理の米国上下両院合同会議での演説は大成功。
これには安倍総理本人の並々ならぬ熱意と官邸スタッフと在ワシントン日本大使館のかなりの準備があったことは想像に難くないです。
もうひとつ、表面には現れませんが、ケネディ大使をはじめ在日米国大使館の影の力がかなり働いていると私は推測しています。
安倍総理も傍聴席のケネディーを持ち上げていました。

イメージ 4
    画像はスノーデン中将と新藤議員の奇遇な結び付きに拍手するアッキーとケネディ大使

今回、米国側からサプライズの演出がありました。
例えば
・オバマ・安倍の予定外の散歩があった。
・ケリーが自邸で歓迎会を行い、岸田外相をハグで迎えた。
またサプライズではないですが、
・元首しか国賓扱いしない規定だが、事実上国賓待遇のセレモニー。
・日本の総理大臣として初めての上下両院合同会議での演説。
・オバマは知ってる日本語の単語を連発。
・慰安婦は傍聴ひとりだけ、ワシントンでのデモは完全抑制。
・事前の韓国からの横やりをことごとくかわす。

キャロライン・ケネディはオバマ政権樹立の際の功績で、駐日大使の職を得、今でも直に大統領と電話で話せる数少ない大使だと聞いたことがあります。
しかし日本に着任早々は
・皇居に馬車で信任状奉呈式に行ったのはいいが、正装ではなくひざ上丈の平服
・安倍総理の靖国参拝に〝disappointed〟と表明。
・イルカ漁を批判
あまりのど素人丸出し大使です。
ネットの論客たちも異口同音に批判を始めました。
この状況は当然、官邸のスタッフを通じて安倍総理の耳にも入ったでしょう。

数ある在京大使館のどこかの大使と総理が一緒に行動するというのは、多くない筈です。しかし安倍総理は現実にしっかり即した行動をとりました。
私が聞いたわけではないですが、「これではいかん。まずはケネディーを落とさないと」と分析したのでしょう。
それは奇策で始まりました。
ケネディー大使を昨年4月にUSJ(大阪にあるユニバーサル映画のテーマパーク)のイベントに誘ったのです。
ケネディ大使にとっても米国映画のためにもなるのですから断るわけないです。

イメージ 1 ハリー・ポッターのイベントで

その少しあと、続いて今度はリニア新幹線に一緒に試乗しました。
イメージ 2
この試乗は動画にもなっています。僅か1秒か2秒見えただけの富士に大使は無邪気に喜んだ。

この行動は今回の布石です。あきらかにケネディ大使との人間関係を通じての日米関係、そしてインフラ売り込みの一石三鳥を狙っています。
それにしても、当時のまだいろいろ難しい政権の状況を考えると、安倍総理は忙しい日程をこなしながら1年前から今の行動の準備をしていたということです。
これは深慮遠謀といわないなら、なんというべきでしょうか。


安倍首相訪米 新幹線も「日米の絆」 トップセールスに手応え ケネディ大使とのリニア試乗も布石

産経新聞 5月1日(金)19時54分配信 
イメージ 3
新幹線シミュレーターを視察する安倍首相。左隣はカリフォルニア州のブラウン知事=4月30日、サンフランシスコ(代表撮影・共同)

訪米中の安倍晋三首相は、米カリフォルニア州の高速鉄道計画に日本の新幹線技術を導入するよう本格的なトップセールスに乗り出した。インフラ輸出は安倍内閣が掲げる成長戦略の柱だけに、中国メーカーなどが価格競争を仕掛ける中、きめの細かい日本独自の技術力で受注し、海外市場開拓を狙う。

 カリフォルニア州の高速鉄道計画は2029年までに、サンフランシスコとロサンゼルスを3時間未満で結ぶ。IT産業の集積地シリコンバレーや州都サクラメントなども経由させ、路線地域全体を発展させる戦略だ。総事業費は680億ドル(約8兆1000億円)規模が見込まれ、入札は年内にも実施される。

 首相は安定感のある走行性能、開業以来死亡事故がない安全性や快適性、定刻運行のシステムなど新幹線の優位性をアピールしている。首相自身も訪米前の4月11日に、3月に長野から金沢まで延伸したばかりの北陸新幹線に乗車し、日本の新幹線技術を確かめ、米国でのトップセールスに役立てた。

 首相は昨年4月12日にケネディ駐日米大使を伴って山梨県都留市の山梨リニア実験線も試乗しており、超電導リニア新幹線の米国への技術導入に向け布石も打った。

 安倍首相は、今回の訪米で切り開いた新しい時代の日米同盟の絆をテコに、西海岸で新幹線技術を根付かせ、さらに日本が誇る科学技術を結集したリニア技術を米国と共有することで、両国関係のさらなる強化を目指している。(サンフランシスコ 峯匡孝)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 8894

Trending Articles