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高さ180メートル、姿見せた巨大風車 福島・いわき

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産経2015.6.7 18:29更新 http://www.sankei.com/life/news/150607/lif1506070034-n1.html

高さ180メートル、姿見せた巨大風車 福島・いわき

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浮体式洋上風力発電の実証研究事業のため、小名浜港で組み立てられた巨大な風車=7日、福島県いわき市(共同)

 経済産業省などが福島県楢葉町の沖合で実施している浮体式洋上風力発電の実証研究事業で、出力7千キロワットの発電設備の組み立て作業が7日、同県いわき市の小名浜港で行われ、高さが最大約180メートルの巨大な風車が姿を現した。
 岸壁に設置してある高さ約200メートルのクレーンを使って風車の支柱部分に長さ82メートルの羽根を取り付け、最後となる3枚目がこの日、設置された。
 実証研究ではこれまでに2千キロワットの発電設備1基が稼働しており、今回組み立てた風車は7月、楢葉沖に運ぶ予定。ほかにもう1基の設置を予定している。
 小名浜港では、釣り人やサイクリングを楽しむ人たちが組み立て作業を見守った。神戸市から出張中で、巨大風車の写真を撮っていた会社員(41)は「効率の良い自然エネルギーの開発を期待したい」と話した。

産経2015.6.17 17:24更新http://www.sankei.com/life/news/150617/lif1506170039-n1.html

世界最大の洋上風力、9月稼働 福島沖、今月22日祈願式

 経済産業省は17日、洋上風力発電として世界最大となる出力7000キロワットの発電設備を福島県沖で9月に稼働させると発表した。2011年度に始めた実証研究の一環で、今月22日にいわき市の小名浜港で安全祈願式を行う。
 同じ海域で既に出力2000キロワットの設備を運転しており、今回が2基目。経産省は3基目の設備を当初計画の7000キロワットから5000キロワットに縮小した上で、15年度中の稼働を目指す方針も明らかにした。
 3基とも「浮体式」と呼ばれるタイプで、沖合に浮かべた風車で発電して地上に送電する。陸地や海の浅瀬に建設するのに比べ、適地が多く存在することから普及に向け有望視されている。
 7000キロワットの設備は浮体部分も含めると高さが約220メートルとなる。組み立て作業を終えており、今月末から沖合に運ぶ。


私は科学技術好きで、かなり前から風力発電について自分なりに関心を持っていました。
ところが、震災・原発事故が起きるや、原子力発電を廃絶する代替としての無責任な推進論がにわかに強くなり、全く異業種の企業が風車にどんどん参入するなど、太陽光発電と並んで狂乱お祭りの様相になってしまいました。
これは大変なことになると感じて、警鐘として当時出した記事です。
風力発電のイメージに騙されるな』(2012.02.10)
しかし当時の私はブログを始めて間もなく、記事作りも不慣れで、拡散力もありません。ほとんど何ら影響力も持てずに事態はどんどん悪化しました。
阿呆の民主党政権が音頭をとったこともあって、各地で住民が、「おらが町でも風力発電を」と攻めたて、自治体も無知なままに業者まかせの計画を発進してしまいました。
その結果、全国あちこちに回らない風車や強風で壊れた風車が一杯出来て、中には撤去費用もままならず恥ずかしいモニュメントと化している物もあります。

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ヨーロッパ北部の風車を持ち出す煽りに、多くの人が騙されたのです。
あちらでは常にほとんど同じ方向・同じ強さの偏西風が吹くのです。
日本は風向も風力も目まぐるしく変わりますし、台風もやってきます。
風車を設置できる平地が少なく、人家から最低500mは離さないと騒音と低周波公害を起こします。
      ※左翼はオスプレイの低周波をさかんに吹聴していますが、風車のローターとの大きさの差、
         発着時のみと365日24時間との差が重要です。

平地の設置が難しいからと、山に設置すると工事費用が跳ね上がります。
また山地で風の吹き抜ける絶好の場所は、野鳥にとっても最適な飛行コースであって、希少種を含む野鳥をローターで当てて殺します。
さあ、日本で風力発電に適した場所が絞られてきましたね。

1.台風のリスクの高い地域はだめ
2.陸上は平地も山も難しい。

と、なると、東日本の海に絞られてきましたね。
実際に風向と風量が安定している海を求めて調査すると、太平洋側の北関東から東北に面した海域だということになります。

さて海上風力発電には「着床式」と「浮体式」二つの方法があります。
どちらも建設費は陸上よりもかかります。
着床式の風車はヨーロッパに既にある技術で、遠浅の海に支柱を立てて風車を取り付ける方法で、残念なことに日本には遠浅の海は少ないです。
銚子沖には既にこの着床式のモデルがあります。高さ126mで、出力は2400キロワット(一般家庭1200世帯分に相当)です。

もうひとつの方法が半没の浮体にして、碇を付けて海に浮かせる方法です。
浮体は造船所で造れます。もしも洋上で壊れたら、浮いたまま引っ張ってきてドックで修理できるでしょう。
私は個人的にはこの方法に注目しています。
ただどちらの方式も今後10年、20年実際に使ってみないと、メンテナンスの費用が明確になりません。
このプロジェクトのサイトです。


でも原発(1基が100万キロワット前後)に替わって大活躍するような過大な期待は当て外れになります。
基幹電力はあくまで原発です。どんどん再稼働させて、また最新の技術を取り込んだ新型の炉の建設も日本には必要です。

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