西日本新聞
危険外来バチ、北九州に 対馬以外で侵入初確認 [福岡県]
ツマアカスズメバチと北九州市門司区で見つかった巣
北九州市と環境省九州地方環境事務所(熊本市)は11日、特定外来生物の「ツマアカスズメバチ」の巣を、北九州市の下水処理場「新町浄化センター」(門司区松原3丁目)内で見つけたと発表した。長崎県対馬市以外の国内で確認されるのは初めて。
ツマアカスズメバチは体長2~3センチ。全体は黒っぽく、腹部はオレンジ、脚の先は黄色。ミツバチなどを食べ繁殖力が強い。中国や韓国に生息し2012年、対馬市で発見されたが北九州市への侵入経路は不明という。同事務所は「生息範囲が急速に広がる可能性がある。人を刺すほか、養蜂や生態系に悪影響を与える懸念もあり、拡大を食い止めたい」としている。
同市によると巣は高さ約7メートルの木の枝にあり、8月28日朝、センターを巡回中の職員が発見。業者が9月1日に巣を駆除した後「ツマアカスズメバチに似ている」と市に連絡、市立いのちのたび博物館の学芸員が10日までに確認した。
同省と対馬市は13年度から巣の駆除を進める。同省は14年度、対馬の港か韓国・釜山港との間を貨客船が往来する山口県の下関港など全国の8港で捕獲調査を行ったが、北九州市の港は対象外だった。
=2015/09/12付 西日本新聞朝刊=
ついに恐れていた事態になりました。
ツマアカスズメバチは中国南部などから急速に広がり、あっという間に韓国ではびこり、そして対馬に渡ってきて各地に巣を作っていました。
対馬は離島です。ここで食い止められれば良かったのですが、北九州に来てしまったとなると、貨物列車や船荷などに隠れて全国に拡がる危険があります。
このスズメバチは性格が獰猛なうえ、繁殖力がとても強いです。
ツマアカスズメバチは対馬でニホンミツバチに大被害を与えました。
ニホンミツバチは普段我々が見る西洋蜜蜂よりも小型で性格は温和。滅多に人を刺しません。まるで日本人のようです。
対馬には日本古来のニホンミツバチが西洋蜜蜂と交雑することなく、純血のままいます。西洋蜜蜂は対馬まで飛んで来れないからです。
西洋蜜蜂(下)と比較した日本蜜蜂の大きさ 花を訪れる愛らしい日本蜜蜂
日本蜜蜂を襲うツマアカスズメバチ
高い樹にあるツマアカスズメバチの巣 巣の拡大
ツマアカスズメバチの巣は樹の上や崖の上などにあります。
疑わしい巣があれば、素人で対応せず、役所・役場や保健所などに連絡してください。危険です!
日本で行われている養蜂は、普通は西洋蜜蜂を使っています。
西洋蜜蜂は日本蜜蜂のような集団戦法をとらずに一匹ずつスズメバチに向かう習性なので、簡単に巣箱が全滅してしまいます。
門司で発見ということは、下関でも巣がある可能性が充分にあります。
貨物船は釜山から日本各地の港にやってきてます。
日本で大繁殖するかもしれない非常に危険な外来生物を根絶やしにしましょう。
人に危険。養蜂の危機。
また希少な昆虫なども含めて日本の生物相も守らなければなりません。
九州大学の上野高敏教授はこの件の専門家です。
とても危惧されてます。
少し上に貼った巣の写真2枚も教授のサイトからお借りしたものです。
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