「私のこと嫌い?」に笑顔 自民・野田聖子氏 安倍首相と会食
「私のことを嫌い?」-。安倍晋三首相は4日夜、東京・神宮前の日本料理店で、平成5年に初当選した同期にあたる自民党の野田聖子前総務会長らと会食した。野田氏は首相が無投票再選を果たした昨年9月の自民党総裁選への出馬を模索しただけに、首相に会合で「怒っている?」などと質問。首相は笑顔を返したという。「誤解が解けてすごく強固な関係になった」(野田氏)といい、野田氏は車に乗り込む首相を店先まで見送った。
野田氏は会合後、記者団に「私たちは党内の小さな抗争でなく、長期政権を実現したいと思っている」と強調。政府が正規・非正規間の賃金や待遇格差を是正する「同一労働同一賃金」を検討していることについて「非常に画期的」と評価し、「そういうことをちゃんとお支えしていこうと思う」とも述べ、首相を支える姿勢を鮮明にした。
いつもながら安倍総理、巧いです。
心の中では「うん、嫌いだよ」と言ってるでしょうが、表面に出さず、かと言って変なリップサービスもせず笑顔を見せただけ。
安倍総理は民主党から政権を奪った際の挙党体制で、野田聖子を総務会長に就けましたが、もう今は過去の面影もありません。
野田は総裁選挙に立候補して次期総裁選への固めとしようとして、推薦人の数が確保できなかったことで、将来は断たれました。こうなると永田町では誰からも相手にされない落ち目になります。
ここで安倍総理は落ちぶれてもはや対抗勢力でもなくなった相手に対して、とどめを刺すことはせずに温情(今回は笑顔だけ)で示します。
野田が総理を店先まで見送った様子は想像できます。軍門に下りましたね。
かつては幹事長までやって対抗勢力のひとつだった石原ノブを、勢力が減弱したので閣僚に拾ったのと同じ手法と見ました。
安倍総理は結構ひとを見てます。国会が終わった後の夕食にも、日頃の夕食も、ゴルフでさえもその都度、何か目的があるようです。