j 1 b k kさまのブログ『レックの色々日記』より転載させて頂きました。
両殿下については毎回、同じことを書くのですが、自然でふわっと柔らかで温かいオーラを写真を通して感じます。
(以下、転載記事)
日本とイタリアとの国交樹立150周年の機会に,イタリア共和国を訪問できましたことを大変嬉しく思います。
このたびの訪問においては,マッタレッラ大統領閣下への表敬をはじめ,レンツィ首相との懇談,150周年を記念するコロッセオのライトアップ点灯式典や伊日研究学会が主催する特別会合等へ出席いたしました。その一環として,イタリアにおける日本研究者や日本語を学んでいる学生たちともお話をいたしました。大学で日本語や日本文学をはじめ,「日本」をキーワードにして研究をおこなっている専門家が定期的に会合をもち,多岐にわたる分野で議論を深めていることに感銘を受けました。特に学生たちは,単に日本の文化だけではなく,日本語を学ぶことによって経済や外交の道に進もうとしている人たちもおり,そのような人たちが将来的に日本とイタリアの距離をさらに縮める役割を果たしてくれるのではないかと思いました。そして近年,二国間の研究者や学生による学術交流が活発におこなわれていることを改めて認識いたしました。
また,日本人学校や日本語補習校で学ぶ児童・生徒たち,そして幼稚園児たちにも会いました。イタリアと日本の双方の文化にふれながら育っている子どもたちが,将来,両国の架け橋となるであろうことが感じられました。
このたびの訪問においては,幾つかの都市を訪れ,それぞれの地域を興味深く見学することができました。首都ローマではフォロ・ロマーノの幾層にも時代の痕跡が重なる遺跡にはじまり,欧州最古のボローニャ大学やルネサンス以来の伝統を継承するフィレンツェ大学の博物学資料,モーツァルトをはじめとする貴重な自筆楽譜などを収蔵する国際音楽博物館,国際児童図書展の地ボローニャで子ども達のための様々な取り組みで知られる市立サーラボルサ図書館,貴重な芸術作品の制作と修復をするための活動や調査研究をおこなう国立修復研究所,ウッフィーツィ美術館における「春」を始めとする数々のルネサンス名画,そしてシナルンガの農場で伝統的な飼養法で飼育されている牛や豚,チッタ・ディ・カステッロの民俗資料館収蔵の農機具・生活用具など,イタリアにおける文化・芸術・自然誌・生活・農業の伝統と現在に触れ,その豊かさを認識することができました。これらイタリアの多様性に接したことで,今後の日伊両国でさらなる文化および学術面での交流が深められるのではないかと考えました。
もうひとつ印象深かったのは,今回の訪問中にバチカン市国を訪ねたことです。フランシスコ法王台下にお目にかかる機会をいただき,懇談をさせていただきました。また,サンピエトロ大聖堂とシスティーナ礼拝堂,さらに法王台下のお勧めにより見せていただいた地下部分の遺構を見学することができ,大変よい想い出になりました。
今回訪問をした各地において,多くの人たちに温かく迎えていただいたことは,大変有り難いことでした。そして,私たちの訪問に際し,心を寄せてくださった多くの方々に感謝の意を表します。今後,日本とイタリアとの友好関係がさらに促進されることを心から願っております。

秋篠宮両殿下は5月10日午前10時、イタリアへ公式訪問のため、羽田空港から民間機でローマへ向かって出発されました。

5月11日 マッテオ・レンツィ首相を表敬訪問

フォロ・ロマーノ

セルジョ・マッタレッラ大統領と会見
古代遺跡「コロッセオ」をライトアップする点灯式に出席。このライトアップは国交樹立150周年を記念して日本側が企画したもので、照明デザイナーの石井幹子さんと娘のリーサ明理さんが演出を手がけました。

12日午前、バチカンの法王宮殿の中庭に到着され、ローマ法王庁の幹部の案内で、華やかな装飾で彩られた宮殿の中をゆっくりと歩き、法王が待つ部屋に向かわれました。表敬訪問は、フランシスコ法王の書斎で行われ、ご夫妻は法王と向かい合ってテーブルにつき、およそ30分にわたって懇談されました。
天皇や皇族がローマ法王と会うのは、平成5年に天皇皇后両陛下が、当時の法王ヨハネ・パウロ2世と会見されて以来のことです。
懇談が終わると記念の写真撮影に移り、ご夫妻はフランシスコ法王の両脇に立って、にこやかな表情で撮影に臨まれました。最後に、秋篠宮ご夫妻は部屋の出口でローマ法王の見送りを受け、笑顔で握手をしてお別れのあいさつを交わされていました。
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懇談が終わると記念の写真撮影に移り、ご夫妻はフランシスコ法王の両脇に立って、にこやかな表情で撮影に臨まれました。最後に、秋篠宮ご夫妻は部屋の出口でローマ法王の見送りを受け、笑顔で握手をしてお別れのあいさつを交わされていました。
