憲坊法師さまのブログ『頑固爺TP400の断末魔期高齢者憲坊法師の徒然草』より転載させて頂きました。
(以下、転載記事)
だけどねぇ、ポスト安倍が石破と岸田と言うのでは頼りないね。
もっとも「地位が人を作る」ともいうから。。。
二人とも憲法改正などする気なさそうだし。
だけど石破も「ふかした」ね。
私のオヤジはちょっと変わった商売をしていた時期があった。それでいろいろな人と家で会っていたのだが、小学生から高校まで家でそういう人たちの会話をよく聴いていた。
その人々が帰った後オヤジはよく言っていた「身の程をわきまえなくてはいけない」と。要するに身分不相応な無理なお願いをされていたのだ。人の良いオヤジは時々は妥協していたが、たいていそういう場合は損をしていたね。
一度なんか県会議員のひざ詰め談判を断ったことがあった。その県会議員には一度東京のあるパーティで遭遇した。「XXのせがれの法師です」と名乗ったら、いやな顔をしていた。
政治屋不信はこのころ始まったのかもしれない。
身のほどを知らないのは「桂馬の高上がり、歩の餌食」と言う諺があるが、人気の点では(実際には何の直接的影響もないが)稲田、進次郎と言うところだろうが、どうなんだろうね。
とにかく石破は身の程を知らなかったということだ。
2016.8.4 06:07
【内閣改造の全内幕】これが安倍組閣の真相だ! ついに「留任」の電話なし 遠藤利明五輪相は参院選の責任を問われた 石破茂氏は財務相か外相を要求していた 岸田文雄外相に禅譲なし
■託した「百合子対策」
「五輪相には心機一転、東京選出の丸川(珠代)大臣にお願いします」
3日夜、第3次安倍再改造内閣を発足させた後、首相官邸で記者会見に臨んだ首相の安倍晋三は、4年後の東京五輪・パラリンピックに向けた決意を口にした。
3日前の7月31日、五輪の舞台となる東京都には新たなトップが誕生していた。自民党と“決別”して都知事選に勝利した元防衛相の小池百合子だ。小池は、膨張した五輪予算の適正化を掲げ、選挙戦を勝ち抜いた。元首相で東京五輪組織委員会会長の森喜朗との不仲も伝えられる。東京五輪成功の鍵は、両者の間に立つ五輪相が握るといっても過言ではない。
丸川の所属する細田派は、森がかつて領(りょう)袖(しゅう)を務めた縁がある。安倍は「機転が利く」とされる丸川にその重責を担わせる白羽の矢を立てた。
丸川の登用の陰では別の動きもあった。内閣改造を翌日に控えた2日夜、五輪相の遠藤利明は、しきりに自らの携帯電話を気にしていた。ニュースでは続々と「留任」が報じられ、該当者には安倍の電話がかかっていた。しかし、遠藤の携帯はついに鳴らなかった。
遠藤の五輪相の仕事ぶりに、決して問題があったわけではなかった。だが、第3次安倍再改造内閣の布陣を見ると、一つの傾向がうかがえる。7月の参院選を踏まえた“信賞必罰”だ。
遠藤の地元・山形選挙区(改選数1)では、自民党候補が野党4党の統一候補に惨敗した。全国的に見れば自民党の勝利に終わった参院選だが、東北6県は秋田を除き自民候補は壊滅。勝利のムードを減退させた。一方、勝利をもぎとった秋田を地盤とするのが法相として初入閣した金田勝年で、環境相の山本公一も自民候補が野党との激戦を制した愛媛を地盤とする。新しい19人の閣僚は全員、地元で自民党が勝利した。丸川の地元・東京も2人の自民候補が当選した。
安倍は記者会見で東京五輪について、こう述べた。「必ず成功させないといけない。丸川五輪相を筆頭に東京都、都民と力を合わせる」
■谷垣氏からメール
東京都知事選の投開票を翌日に控えた7月30日、安倍は、自民党幹事長、谷垣禎一から1本のメールを受け取った。
頸(けい)髄(ずい)損傷で身動きがとれないことを理由に病院への見舞いを固辞する内容に加え、メールには安倍が最も懸念していた言葉が付け加えられていた。
幹事長は続けられない-。谷垣は7月16日、自転車で転倒。当初は軽傷とされたが、症状は思いのほか深刻だった。8月の内閣改造・党役員人事の構想を練っていた安倍にとって、信頼する谷垣の続投は基本線だったが、方針転換を余儀なくされた。
■石破側近が「人質」に
一方、閣内では地方創生担当相の石破茂が不穏な動きを見せていた。内閣改造を前に石破派内では「今回こそ閣外に出るべきだ」との声が高まっていた。
それでも安倍は石破を再任するつもりだった。だが、安倍の直談判を受けた石破は「下野」をほのめかしつつ、閣内に残る条件を突き付けた。
「財務相か外相なら残ってもいい」。法外とも言える要求に、安倍は「農林水産相はどうか」と提案したが、石破は首を縦に振らなかった。3日の記者会見で、石破は吹っ切れたように「次の政権に代わるときに何を示せるかを錬磨するのも責務だ」と述べた。
安倍は次の策に出た。石破の最側近、山本有二の農水相起用だ。「閣外へ」の主戦論が占めた1日の石破派会合は、ほかならぬ山本の音頭によるものだった。 (←「ちゃっかり有二!安倍さん、GJ!)
石破派は歓喜に沸いた一方、中には「こっちに手を突っ込んできた」との警戒も出ている。山本を“人質”にした安倍の「分断工作」というわけだ。安倍は3日の会見で石破について問われ、こう牽(けん)制(せい)した。
「参院選で国民から負託された責任感は、閣外にいても変わりない」
■「外相はもういい」
「安倍外交」を担う外相の岸田文雄は宏池会(岸田派)領袖の顔も持つ。派内では「そろそろ党中枢でポスト安倍の足場を固めてほしい」との期待もあった。岸田も周辺に「外相はもういい」と漏らし、そのことは安倍も耳にしていた。
岸田の立場に理解を示す安倍だが、対ロシアなど今後の外交日程を勘案すると「岸田抜き」は考えられない。結局、留任した岸田だが、宏池会は過去10年間、党三役に縁がない。派の幹部は「禅譲のあてもないのに閣内にとどまっても…」と失意の声を上げた。 (←禅譲なんかあるはずもないことがわからないトンチキども。)
ポスト安倍候補では防衛相に抜(ばっ)擢(てき)された稲田朋美もいる。明らかな重用だった。党総裁の任期満了まで約2年。後継者を考える時期にさしかかった安倍だが、巧妙な差配をまねできる後継者は当面出てきそうもない。=敬称略
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(転載部分、ここまで)
私(watch)は石破氏は安倍総理の飼い殺しに甘んじると思っていたので、意外でした。でも産経の記事、ホントかなぁと思います。
安倍総理が麻生副総理を外してまで石破を・・。また外相といっても、
その方面、得意そうには見えないし、英語はできるのかな。
どちらにしても、安倍総理にとってはメリット見えない。
敢えて大ポストを要求して斬られたか?
だとすると今度は、石破氏の側に斬らせて閣外に出るメリットが見えない。
派閥のナンバー2が入閣したことで、派閥内の地位さえ危なくなる。
安倍総理としては、遠慮なく斬ったことになります。
石破氏は実に精力的に地方を廻り、民主党と政権交代時には総裁の本命だと殆ど誰も疑わなかったですが、奇跡のようなことが次々起こって、今の安倍総理が政権を掌中にしました。
恭順を示していれば次は自分だと思っていたけれだ、意に反して安倍政権はどんどん強くなります。 昨年10月の拙記事『石破派(水月会)が早くも資金難…事務所に常駐職員も置けず ほぼもう限界ですね。』
閣外に飛び出して安倍批判をすれば、勢力拡大できると思ったのか。
もしそうだとしたら小池百合子氏が「崖から飛び降り」た以上の、大冒険だと思います。多分勢力減にまっしぐらでしょう。