読売 2016年08月11日 10時40分 http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160811-OYT1T50036.html?from=ycont_top_txt
「中国が嫌がらせのため対北非難声明ブロック」
国連安保理での非難声明発表の見送りに対し、日本政府は中国への強い不快感を示している。
日本は国連を舞台に、「北朝鮮包囲網」の構築を目指すが、中国に阻まれる展開が続く中、手詰まり感も出てきた。
外務省幹部は10日、「中国が嫌がらせのために声明をブロックしている。本当にけしからん話だ」と語った。安保理非常任理事国の日本政府は、ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)に落下したことを受けて、「我が国の安全保障に対する重大な脅威であり、許し難い暴挙だ」(安倍首相)として、声明発表を各国に働きかけてきた。7月に北朝鮮がミサイルを発射した際も非難声明の発表を安保理で働きかけたが、中国側の反対で頓挫した。
核・ミサイル実験を進める北朝鮮に対し、日本政府は、日米韓3か国を軸とした国際社会が足並みをそろえて北朝鮮を非難し、圧力をかける――との基本戦略をとる。その重要な舞台である安保理の機能不全が鮮明になることは、日本にとっても痛手だ。また、北朝鮮への圧力が減り、新たな挑発行為を抑止する力が低下する可能性もある。
国連、特に安保理は常に中国の意向がキーになって、付与されている重要な機能が果たせません。日本は北朝鮮への対応で何度中国に邪魔されたでしょうか。
日本の常任理事国入りも今後益々困難になります。
中国は既得権益を絶対に手放さないばかりか、横暴になる一方です。
じゃあどうするかというと、先進国首脳会議(サミット)参加国で国際機関を新設し、会議だけでなく常設機関として先進国間で調整を行う機能を持たせるのです。その事務局は東京において、参加国の職員を常駐させ、日本が運営の中心になるのです。
米国には既に国連があるので、日本が中心になることに反対しないのでは
ないでしょうか。
現在のサミットは年1回で、参加国の持ち回りですが、それに加えて常会を年1回、日本で開催するのです。日本は欧米よりもテロのリスクが少なく、伊勢志摩サミットで使った会場も理想的です。
安全保障が一番中心になる議題で、7か国(日、米、英、独、仏、伊、加)のほかにNATOの事務総長もメンバーとし、さらにインドやフィリピンなども准参加させればいいと思います。
安倍総理なら日本は現状の閉塞感を打ち破って、大きい発言力を持つことになるでしょう。
もちろんお金はかかりますが、費用に見合う以上の効果が必ずあります。
国連は新しく独立した国が大量に加入したことで、小国の立場を反映した決議が簡単に成立しますが、決定事項もしばしば履行を伴いません。この点、サミット参加国だけなら、決定は充分な責任を伴った重みを持ちます。新国際機関の決定を以て参加国が共同で軍事行動を起こすこともあるでしょう。