10月のスピカさまのブログ『国防パッチ』より転載させて頂きました。
(以下、転載記事)(下のタイトルをクリックして元記事に行けます)
【尖閣】中国公船が日本漁船を救助する日
私は今月に入り、オリンピックばかりのニュースを見ていませんでした。日本人がオリンピックに浮かれている間に、「あの国」が我が国領海に侵入を繰り返しており、マスコミはほとんど騒いでおらず不愉快でした。
8月に入り、中国海警に率いられた200隻以上の大漁船団が連日、尖閣諸島沖の領海・接続水域に侵入を繰り返していました。
![イメージ 1]()
そんな中、中国のメンツを丸潰れにする事件が発生しました。
8/11未明、尖閣諸島沖合でギリシャ船籍の貨物船と中国漁船が衝突する事故が発生。日本の海上保安庁が中国漁船乗組員を救助し、中国外務省が日本政府に謝意を表すということがありました。
尖閣諸島沖合で中国漁船とギリシャ船が衝突 海保が乗組員を救助08/11 13:01 FNNニュース
11日未明、尖閣諸島沖合の接続水域近くの公海上で、ギリシャ船籍の貨物船と中国漁船が衝突する事故があり、海上保安庁の巡視船が、海上に投げ出された中国人乗組員の救助にあたっている。
海上保安庁によると、午前5時半ごろ、尖閣諸島周辺の領海内で、警戒中の海上保安庁の巡視船が、付近の海域から遭難信号が発信されているのを確認した。
航空機と巡視船が現場に急行したところ、ギリシャ船籍の貨物船と中国漁船が衝突し、中国漁船の乗組員が、海に投げ出されているのが発見された。
海上保安庁の巡視船は、これまでに中国人乗組員6人を救助し、残る行方不明者の捜索を行っている。
尖閣諸島周辺には、中国の巡視船が10隻近く展開しているが、海上保安庁が救助活動を行っている際に、1隻も救助活動には現れなかったという。
これに対し、中国外務省は日本政府に謝意を示しました。全世界に、尖閣海域は日本領海だと示してしまったわけで、中国としてはメンツ丸潰れです。
海保の船員救助、中国が謝意談話 毎日新聞2016年8月12日 22時13分
【中国総局】沖縄県・尖閣諸島沖の公海で中国漁船とギリシャ船籍の貨物船が衝突した事故で、中国外務省の華春瑩副報道局長は11日夜、談話を発表し、海上保安庁の巡視船に救助された中国漁船の船員6人が同日夜に中国側に引き渡されたことを明らかにし「日本側の協力と人道主義の精神に称賛の意を表す」と述べた。
副報道局長はこの前に出した談話で「関係部門が協力的な姿勢で、適切に処理することを希望する」と表明。外交ルートで日本側に謝意を伝えていたが、談話の中では6人が海保の巡視船に救助されたことには言及していなかった。
中国の悔しさがにじみ出てきます。
![イメージ 2]()
しかし、これでめでたしめでたしではない。
中国もバカではない。同じ轍を踏まないために、中国海警などの公船は、自力で遭難者を救助する装備・人員・ノウハウを確立してくることが考えられます。
ネット情報では、もう日本漁船は近づけないとか聞きますが、万が一遭難した日本漁船が中国公船に救助されることがあれば、その時こそ一段と尖閣諸島は中国領土だというプロパガンダに利用されることは目に見えています。
日本政府にその覚悟はできているでしょうか?
中国にある公船は海警だけではありません。「五竜」と呼ばれる、5つの法執行機関が船を所有しており、一部は機関砲による武装や、海難救助能力も持っています。
(1)海監:国土資源部国家海洋局に所属。2000トン級の大型監視船には固定武装なし。2011年6月、260隻の海洋監視船を2020年までに520隻に倍増させ、海監総隊の人員9000人を1万5000人に増強する方針を発表。
(2)漁政:農業部に所属。漁業取締船の多くは武装。尖閣諸島周辺に出没。
(3)海巡:交通運輸部中国海事局に所属。救難、航路の安全、船舶関連法令の執行が任務。なお保有船艇には、執法船である「海巡」のほか、救助船である「海救」、航路標識船である「海標」などもある
。
(4)海警(沿岸警備隊=China Coast Guard):公安部辺防局が管轄。隊員は中国人民武装警察隊員。各省の辺防総隊が指揮。固定武装あり。
(5)海関:国務院に直属。密輸取締、税関事務、輸出入管理を司る。
(軍事アナリスト 小川和久氏メルマガ「ニュースを疑え」 2012年9月6日号より引用、一部改変
)
↓こちらもご覧になってください。
wikipedia 中華人民共和国の海上保安機関
繰り返します。
日本人に、日本政府にその覚悟はありますか?方策はありますか?
8月に入り、中国海警に率いられた200隻以上の大漁船団が連日、尖閣諸島沖の領海・接続水域に侵入を繰り返していました。
そんな中、中国のメンツを丸潰れにする事件が発生しました。
8/11未明、尖閣諸島沖合でギリシャ船籍の貨物船と中国漁船が衝突する事故が発生。日本の海上保安庁が中国漁船乗組員を救助し、中国外務省が日本政府に謝意を表すということがありました。
尖閣諸島沖合で中国漁船とギリシャ船が衝突 海保が乗組員を救助08/11 13:01 FNNニュース
11日未明、尖閣諸島沖合の接続水域近くの公海上で、ギリシャ船籍の貨物船と中国漁船が衝突する事故があり、海上保安庁の巡視船が、海上に投げ出された中国人乗組員の救助にあたっている。
海上保安庁によると、午前5時半ごろ、尖閣諸島周辺の領海内で、警戒中の海上保安庁の巡視船が、付近の海域から遭難信号が発信されているのを確認した。
航空機と巡視船が現場に急行したところ、ギリシャ船籍の貨物船と中国漁船が衝突し、中国漁船の乗組員が、海に投げ出されているのが発見された。
海上保安庁の巡視船は、これまでに中国人乗組員6人を救助し、残る行方不明者の捜索を行っている。
尖閣諸島周辺には、中国の巡視船が10隻近く展開しているが、海上保安庁が救助活動を行っている際に、1隻も救助活動には現れなかったという。
これに対し、中国外務省は日本政府に謝意を示しました。全世界に、尖閣海域は日本領海だと示してしまったわけで、中国としてはメンツ丸潰れです。
海保の船員救助、中国が謝意談話 毎日新聞2016年8月12日 22時13分
【中国総局】沖縄県・尖閣諸島沖の公海で中国漁船とギリシャ船籍の貨物船が衝突した事故で、中国外務省の華春瑩副報道局長は11日夜、談話を発表し、海上保安庁の巡視船に救助された中国漁船の船員6人が同日夜に中国側に引き渡されたことを明らかにし「日本側の協力と人道主義の精神に称賛の意を表す」と述べた。
副報道局長はこの前に出した談話で「関係部門が協力的な姿勢で、適切に処理することを希望する」と表明。外交ルートで日本側に謝意を伝えていたが、談話の中では6人が海保の巡視船に救助されたことには言及していなかった。
中国の悔しさがにじみ出てきます。
しかし、これでめでたしめでたしではない。
中国もバカではない。同じ轍を踏まないために、中国海警などの公船は、自力で遭難者を救助する装備・人員・ノウハウを確立してくることが考えられます。
ネット情報では、もう日本漁船は近づけないとか聞きますが、万が一遭難した日本漁船が中国公船に救助されることがあれば、その時こそ一段と尖閣諸島は中国領土だというプロパガンダに利用されることは目に見えています。
日本政府にその覚悟はできているでしょうか?
中国にある公船は海警だけではありません。「五竜」と呼ばれる、5つの法執行機関が船を所有しており、一部は機関砲による武装や、海難救助能力も持っています。
(1)海監:国土資源部国家海洋局に所属。2000トン級の大型監視船には固定武装なし。2011年6月、260隻の海洋監視船を2020年までに520隻に倍増させ、海監総隊の人員9000人を1万5000人に増強する方針を発表。
(2)漁政:農業部に所属。漁業取締船の多くは武装。尖閣諸島周辺に出没。
(3)海巡:交通運輸部中国海事局に所属。救難、航路の安全、船舶関連法令の執行が任務。なお保有船艇には、執法船である「海巡」のほか、救助船である「海救」、航路標識船である「海標」などもある
。
(4)海警(沿岸警備隊=China Coast Guard):公安部辺防局が管轄。隊員は中国人民武装警察隊員。各省の辺防総隊が指揮。固定武装あり。
(5)海関:国務院に直属。密輸取締、税関事務、輸出入管理を司る。
(軍事アナリスト 小川和久氏メルマガ「ニュースを疑え」 2012年9月6日号より引用、一部改変
)
↓こちらもご覧になってください。
wikipedia 中華人民共和国の海上保安機関
繰り返します。
日本人に、日本政府にその覚悟はありますか?方策はありますか?