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南鳥島沖海底に大量レアメタル 海洋機構など発見

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南鳥島沖海底に大量レアメタル 海洋機構など発見

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南鳥島沖の深海底に密集する岩石「マンガンノジュール」(海洋研究開発機構提供)

 海洋研究開発機構と千葉工業大、東京大の研究チームは29日までに、日本の排他的経済水域(EEZ)内の小笠原諸島・南鳥島沖深海で、レアメタル(希少金属)が含まれる球状の岩石「マンガンノジュール」が広範囲に密集しているのを発見した。
 分布域は北海道の面積のほぼ半分に相当する約4万4千平方キロと推計。ただ、水深5500~5800メートルと深く、効率的な引き上げ方法は未確立という。チームは平成25~27年に、南鳥島の周辺海域で海底の音波調査を実施、マンガンノジュールがあると推定される海域を特定した。
 
南鳥島沖の深海底から採取した岩石「マンガンノジュール」=26日午後、文科省

日本には「鳥島」を称する島がいくつもあって、ややこしいのですが、そのうち特に重要な三島について初めにまた整理しておきます。
まず中国が「島じゃなくて岩だ」と難くせつけているのは「沖ノ鳥島」。広大な排他的経済水域を確保する大切な島です。
天然記念物アホウドリの繁殖に頑張っているのが「(伊豆)鳥島」。
そしてレアアースで最近、とても注目されているのが「南鳥島」です。
 
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さてサンゴ礁に囲まれたこの美しい三角形の島が南鳥島です。
東京都小笠原村に所在し、海自の硫黄島航空基地隊の分遣隊があります。

今回発表された海域の深い底には見渡す限りのマンガン団塊(ノジュール)。
まるでナマコの群生みたいですね。
これがほぼ北海道の面積の半分の広さというから、尋常ではありません。
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マンガン団塊の輪切りです。中央の白っぽい部分に目が行きますが、あれはただの石ころで、これを核にして二酸化マンガンや鉄、コバルト、ニッケルなどが取り巻いています。

この海底には、これとは別にレアアース泥の堆積した海域もあります。
この泥の詳しい分布図も出来ました。
さらにコバルトリッチクラストも。
マンガン団塊、レアアース泥、コバルトリッチクラストの海域が近い(重なりも)ことも
学問的な大きい疑問です。
ただ深海なので、これらを効率良く採取して利用できる技術の開発が必要です。

西ノ島はまだまだゆっくりと拡大するし、
メタンハイドレートの開発も前進しているようだし、
宝の山ならぬ宝の海を持つ日本の不思議な自然に感謝です。


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