「殺人ロボット」初協議へ 通常兵器条約会議が開幕
2013.11.14 21:26(産経)
非人道的な通常兵器の使用禁止や制限を目指す特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)の締約国会議が14日、ジュネーブの国連欧州本部で、2日間の日程で開幕した。兵士に代わって敵を自動的に殺傷する「殺人ロボット兵器」が初めて議題に上る見通し。
会期中、殺人ロボット兵器の規制に向けた今後の議論の進め方を協議。議長国フランスは、2014年に非公式の専門家会合を開いて殺人ロボット兵器の定義などを話し合い、同年のCCW締約国会議で15年に議論を継続するかどうかを決めるとの議長案を示し、各国の合意を図る。
11日にジュネーブで開かれた非公式会合では、米国や中国など各国はおおむね殺人ロボット兵器の規制に向けた多国間の取り組みに前向きな発言をした。(共同)
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兵器・武器はことごとく身を守る物であり、同時に相手を殺傷する物でもあります。原始時の棍棒から始まって、弓矢になろうと、鋼の刀になろうと、その本質は変わりません。「殺人兵器」などという珍妙な語を用いて語るべきではありません。
さて日本と中国の軍事の特徴を見て見よう。
日本は科学技術のレベルが高いことと人命が非常に尊ばれる国であり、近くの軍事大国の中国はその対極と言って過言は無いでしょう。
中国の軍は228万人(武装警察を除く)として自衛隊の10倍に近く、もちろん陸軍が一番多いです。
いまのところ日本の空自と海自が装備と技術で優っていて、上陸を許さない体制ですが、何かの不備で敵が上陸してしまい、住民を盾にするとかなり難儀なことになります。山地だったり、夜間であったり、戦車・ヘリ・空挺が使いにくい状況ならなおさら。
ベトナム戦争での米軍の死亡者はベトコン・北ベトナムの1/10程度でしたが、戦局の他に世論の形勢において、事実上米国は敗北しました。
こういう光景が何度もジャーナリズムに出て、米国民は耐えられなかったのです。
日本で戦死者が出ると、もっと耐えられなくなるのではないかともと思います。
日本は高い基礎的な技術レベルは持っていながら、防衛装備の開発には予算が余りにも少なすぎます。
これは米軍が開発したSWORDSです。
イラクで実戦に試用したところ、味方に銃を向けるというパプニングが発生し、撤収されました。
笑い話として報じられていますが、きっと失敗を活かしてコツコツ改良している筈です。次の戦争では新型が間違いなく登場するでしょう。
ぐずぐずしていると、中国が先に開発してしまいますよ。
中国の軍組織は巨大・複雑で、おまけに言論や報道の自由など最初からない国ですから、どこで何を開発しているやら全く分かりません。
一流の技術はなくても、そこそこの物は見よう見まねで作ります。
ロボット兵器こそ日本に最適な防衛装備です。おかしな論で自国を拘束してはなりません。偵察などに限らず、戦闘ロボットを日本も急いで予算化して、試作を開始するべきです。
試行錯誤を繰り返して、開発には何年もの歳月がかかりますから。