キャロライン・ケネディが日本に着任して一か月になりました。
キャロラインというと私の世代以上の者には、この1枚の写真が頭に焼きついているのです。
暗殺されたJFKの葬列を見送るケネディー一家です。ジュニアが通り過ぎる霊柩車に向かって挙手の敬礼をする姿は全世界の涙を誘いました。お姉ちゃんのキャロラインは状況を理解できずに遊んでいるようにも見えます。
大統領の葬列を見送るケネディー一家のエドワード・ケネディー、キャロライン、ジャクリーヌ夫人、JFKジュニア、ロバート・ケネディー
ケネディー大統領はそれまでの米大統領と違って日本を引っ張り上げてくれています。(暗殺によって昇格したジョンソン大統領の政権で日本は再び冷遇されました。)
このキャロラインが駐日大使になるようだという観測は早くからありました。外交経験が無いにも関わらず、オバマ政権誕生の際の支援の功労人事だと言われています。
ケネディー人気の強い日本に、あのキャロラインがやって来る。と、懐かしい気持ちが溢れます。
中国ひいきの激しいケリーに、時には抗弁してでも日米同盟を強化してくれるのではという期待がありました。
この期待はようこそ! ケネディ大使! (11月18日) に率直に書きました。
銀杏並木を通って馬車で皇居に向かった映像は、まるで映画のワンシーンのような美しさで新しい時代の到来を期待したのですが・・・
米国務省のdisappoint発言事件が起きて、駐日大使館は一体何をしていたのだと思う予兆。
そして、大使自身のイルカ発言は、わざわざ日米対立の火種を付けたような感じです。
大使館に駐日韓国大使を呼んで会談したり、何か暴走が始まった印象を受けます。
今後に広島と沖縄への訪問があり、これは大使としてただでさえ難しい役柄です。
TPPに関しても何をどう話すのか、充分な準備をして無事にこなしてくれるだろうか、心配です。
そもそも大使って何かというと。本国の利益を最優先にしつつ、駐在先の国との関係を強化するのが職務でしょう。
私が度々転載させて頂いているなでしこりんさまのブログ(http://ameblo.jp/fuuko-protector/)ではこのキャロラインについていくつか記事があって、冷徹な分析をしておられます。辞任して本国へ引き上げるだろうと予測されています。
もし彼女が東アジアの状況全体を米国が望む穏便さで収めようなどと考えているとしたら全く分不相応で、今後まだまだ逆にトラブルを振りまくことになります。
尖閣に関して不用意な発言をすれば、取り返しのつかないことになる。
イルカ発言の失敗に学べ。
それができないなら、私はノスタルジーを棄ててアンチにならざるを得ないです。