マグマの動き捉える 宇宙線で火山内部撮影
2014.3.17 09:42 (産経)
地球に降り注ぐ宇宙線を活用して鹿児島県の火山「薩摩硫黄島」の内部を撮影し、マグマの動きを連続的に把握することに成功したと、東京大地震研究所のチームが英科学誌に発表した。
これまでも同様の手法はあったが、1回の撮影に40日ほど必要だった。新たに開発した観測装置は3日に1度の高い頻度で撮影ができるため、マグマの動きを追えるようになった。チームの田中宏幸教授は「噴火予測の精度向上に役立つ」と話している。
2013年6~7月に薩摩硫黄島を観測し、3日に1回ずつ撮影した。噴煙などを観測したのと同じ時期に、火口の辺りまでマグマが上がっていることが確認できたほか、数日後の画像では通り道をマグマが下がった様子が見て取れたという。
宇宙線が地球の大気と衝突すると、電子と似た性質で重さが200倍の素粒子「ミュー粒子」が生じる。ミュー粒子は密度が高い物体を通過しにくいが、一部は火山を通り抜ける。通り抜けた粒子を捕まえると、内部の様子が分かる。エックス線で体内を見るのと同じ原理という。
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目立たない1科学ニュースながら、重要なニュースだと思います。
火山の噴火予知が技術的に可能になったということですね。
一枚の画像を撮るのに40日かかっていたものが3日で出来るようになったということは、現在行われている水温や噴出ガスの組成の変化などを読み取る手法と併せて、これはとても有用だと思います。
地震予知に取り組んで来た学者は、これまで成果を出せてないことを反省して見習ってほしいものです。
東日本大震災も予知できなかったばかりか、専門外の原子力規制委員会に寄生して「あれも危ない、これも危ない」と言うだけの御用学者に成り下がったのですから。
これまでの研究費を返納してほしいくらいです。