随分前のことですが、 仕事の関係で紙の色を何にするかを話したときに、 私は大恥をかきました。
先方:「あさぎ色なんてどうでしょうか?」
私:「いや、ブルー系統が良いかと」
先方:「それならやっぱり、あさぎ色がいいですよ」
私:「???」
私はそのとき「あさぎ色」を知りませんでした。
「浅い黄色」だと勝手に誤解していただけで、 薄い青緑だったのです。
でも、なぜ黄色を思わせるような名で青系統なのか、 ということまでは深く考えませんでした。
最近になって、ふと検索してみました。
正しくは「浅葱色」と書いて、 葱の葉の色を薄くしたような青緑だったと初めて知りました。
ちなみに「浅黄」は「うすき」と読んで全く別の色彩でした。
ちなみに「浅黄」は「うすき」と読んで全く別の色彩でした。
そう言えば子供の頃に見慣れた懐かしい光景。
食糧に困るという時代ではなかったけれど、 町中の我が家の庭にも習慣のように畑がありました。
「日本の伝統色 和色大辞典」というサイトには随分沢山載っています。
「洋色大辞典」というのもあって、たとえば赤系統ではレッド、 スカーレット他いくつか載っていますが、
日本の伝統色はこれらを遥かにしのぐ数です。
「〇〇色に少し△△色を混ぜたような色・・」 なんて言う必要ないですね。
「飴色(あめいろ)」、「芥子色(からしいろ)」、「鳶色」(とびいろ)」とか、ちゃんと日本人は昔から、 身の周りにある色彩を大切にしてきたのですね。
色彩もまた大切な日本文化です。
四季折々に美しい自然が織りなす色彩がいっぱいある日本ならでは かもしれません。
大切にしてずっと永遠に伝えてゆきたいものです。
私たちが意識してこれら色彩の言葉を使わないと、 文化が失われます。
私はこのサイトを自分のパソコンの「お気に入り」 に登録しました。
ファイルが大きすぎて残念ながら全部は貼れないので、一部を貼りました。
是非上記のサイトを訪問して、楽しんでください。
(なお同じ色の名でも、いろいろ微妙な色調の違いはあります。)