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[転載] 芸能記者に堕した政治記者

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amenotajitaraonomikotoさまのブログ『高貴高齢者憲坊法師の徒然草』より転載させて頂きました。
 
(以下、転載記事)

芸能記者に堕した政治記者

【新聞に喝!】野田政権の「真相」伝わらず…政界記者でなく政治記者たれ ジャーナリスト・伊豆村房一2014.08.03 09:00
7月25日、経済倶楽部の定例講演会に野田佳彦前首相が初めて登場した。首相在位482日(平成23年9月~24年12月)についてエピソードを交えながら語った。野田氏の演説のうまさには定評がある。たとえば社……続きを読む
マスゴミの堕落が一番顕著に見えるのが政治記事である。
 
書いているのは政治の記事ではなくて、政界の記事だからだ。
 
AKB48の動向と同じセンスで政界の記事を書いている。
 
愚民賎虚民をリードするにはいいかもしれないが、政治の実態を知りたい読者には何とも歯がゆいのだ。
 
集団的自衛権の問題が出た途端に安倍政権の支持率が下がるというのは、知能指数の低い政治記者屋とそれに迎合する愚民賎虚民のなせる業だ。
 

【新聞に喝!】野田政権の「真相」伝わらず…政界記者でなく政治記者たれ ジャーナリスト・伊豆村房一

2014.8.3 09:00
 7月25日、経済倶楽部の定例講演会に野田佳彦前首相が初めて登場した。首相在位482日(平成23年9月~24年12月)についてエピソードを交えながら語った。
 野田氏の演説のうまさには定評がある。たとえば社会保障と税の一体改革。自ら決断した消費税増税による国民負担がなぜ必要なのか、についてこう述べた。「社会保障制度スタート時の国民負担は1人を大勢で支えた。つまり野球の監督の胴上げだった。それがいまでは3人で支える騎馬戦となり、やがて1人で担ぐ肩車になる」。じつに分かりやすい比喩だ。
 その巧みな話術と人心操縦術は各国首脳との関係づくりにも発揮された。こんなエピソードがある。オバマ米大統領には少年時代の忘れられない思い出があった。親友の母親が作ったケーキの味だ。野田氏はその母親をわざわざ探し出し、同大統領との最初の会談時に、その母親手製のケーキを手渡した。
 オバマ大統領は満面の笑みだった。「銀座のスシバーで接待するよりずっと安上がりだった」というのもご愛嬌(あいきょう)だ。以来、同大統領とはウマがあったようだ。野田氏は日英同盟の破棄が日本の破局に至ったというのが持論で、戦後日本の平和と繁栄の基軸である日米同盟を守るという強い信念がある。だからこそ意を尽くして同大統領との初会談に臨んだのだろう。
 もう一つのエピソード。APEC会議での中国の胡錦濤国家主席(当時)との「立ち話」。そのすぐあとに尖閣国有化の閣議決定がなされ、中国の反日爆発の発火点になったとされる。が、じつはその立ち話は野田氏のほうから持ちかけたのだという。趣旨は東日本大震災時の中国支援への返礼と中国での震災への見舞いだった。立ち話での尖閣発言を、ほごにしたわけではなく、尖閣国有化は、すでに決めていたことだった。
 民主党政権の崩壊は外交、内政の諸課題で国民の信頼を失ったことに尽きるだろう。
 ただ、野田氏の話を聞く限り、こうした政権時代の施策の真相や事実関係が分かりやすく国民に伝わっていれば、野田政権はもう少し続いていたかもしれない。
 野田政権時代の報道に限らないことだが、政治記者は本道を忘れ、政治家のスキャンダル、失言など政界の裏話、噂話をネタにした政局事情にやや傾き過ぎではないか。
 首相はじめ与野党の政治指導者との直接面談を通じて政治の方向性、政党の基本政策、政治指導者の思想、資質などをしっかり取材し、国民に分かりやすく伝える。それが新聞の務めだろう。そうした報道があれば、政治に対する国民の信頼も揺るがず、政策運営の方向もしっかり定まるはずだ。
 「新聞社の政治部は政界部と呼ぶのがふさわしい」(丸山真男)という説がある。新聞記者は政界記者に甘んじることなく本来の政治記者たれ。
                   ◇
【プロフィル】伊豆村房一
 いずむら・ふさかず 昭和16年東京生まれ。慶大経卒。元東洋経済新報社取締役編集局長。
© 2014 The Sankei Shimbun & Sankei Digital

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