【学力テスト】
大阪の小学校が大幅下落 府教育委員長「油断あった」
2014.8.25 21:24 (産経west)
昨年度の全国学力テストで、小・中の全科目が全国平均を下回り、中学校は最下位レベルだった大阪府。巻き返しを期した府教委だが、今度は上昇軌道に乗せていたはずの小学校の平均正答率が、前回の全国25~36位から今回は35~45位と大幅に下落し、再び厳しい結果を突きつけられた。
「小学校は順調に成績が上がっていたので中学校に全精力を傾けてきたが、それが油断につながった」。府教委の陰山英男委員長は険しい表情を浮かべた。
府は平成20年に「教育非常事態」を宣言。矢継ぎ早に学力向上策を講じた結果、小学校の成績は21年度から上昇に転じた。23年度に算数Aが全国平均を超えると、24年度からは小学校の予算を削り、伸び悩む中学校を重点強化する方針に転換。府教委は小学校の指導から一歩引き、原則として市町村に任せた。
ところがその方針転換が裏目に出た。小学校は前回も成績を下げたが、府教委は「誤差の範囲」とみてテコ入れしなかった。陰山委員長は今回、学校外の学習時間が30分以下の児童が前回より増えたことに着目。「非常事態宣言から5年がたって危機感が薄れている」と反省の弁を述べた。
府は29年度に小・中とも全国水準まで引き上げる目標を掲げるが、中学校も40~46位(前回は41~46位)と大きな改善は見られず、陰山委員長は「引き続き正念場は中学校」と強調。中原徹教育長は「気を引き締め直して努力したい」と、再度の出直しを誓った。
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前回も下げたのに「誤差の範囲」と見ていた。今回は上昇すると思っていたら大幅下落だったなんて、あまりにも自分達に甘すぎます。
再度の出直しなんて言っても、もう無理です。統治者の能力と意識の問題なんですから。
維新は大阪都の構想ばかりに拘って、中世から自治都市として伝統のある堺市を潰そうとしたり、そんなことにエネルギーを費やして府政も市政もボロボロです。
橋下代表の個人的な価値観に基づいて、保護すべき伝統の文楽に補助金を打ち切ってしまったのは、素人が趣味で集まっている劇団と同一視しており、日本の伝統を大切にしたいという気持ちが皆無です。
教育は駄目、文化政策に至っては極めて有害な行政です。
大阪が維新から解放される日が待たれます。