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[転載] 南アジア外遊と政調幹部人事

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理瀬さまのブログ『◆安倍晋三さん「美しい国づくり」・創生「日本」・救国ネット支持◆』より転載させて頂きました。
 
政治を語るブロガーは沢山いますが、政界の動きをつぶさに把握したうえでの記事が書けるのは、この方くらいです。
第一次安倍内閣の時代に安倍ファンになった私は、民主党政権下の日本を精力的に東西奔走する安倍晋三氏の活動をこちらのブログで知り、安倍政権再興への強い期待を持ちました。
今も同じです。政界のいろんな動きを知ったうえで、良い政治記事を書いてゆきたいものです。
 
(以下、転載記事)

南アジア外遊と政調幹部人事 ケータイ投稿記事

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 イメージ 2
 
+--【安倍晋三です】--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+

今朝、羽田空港からバングラデシュ、スリランカを廻る外遊へ飛び立ちました
たった今、バングラデシュに到着したところです。
日本の総理大臣としては14年ぶりの訪問となります。沢山の日の丸とバングラデシュ国旗に迎えられました。国旗からも両国の親密な関係が伝わって来ます。

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+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+(2014.09.06[Sat] 16:53)


+--【安倍晋三です】--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+

スリランカに到着しました。
スリランカはサンフランシスコ講和会議で日本との講和を強く支持してくれた国です。
講和条約発効の5年後の1957年、同国を訪問した岸信介総理を3万人もの人達が沿道に出て来て歓迎してくれました。
日本の総理の訪問は24年ぶりとなります。

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+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+--+(2014.09.07[Sun] 18:09)


▼安倍晋三事務所携帯版HP
http://www.s-abe.jp/
*メルマガの配信元です。

■安倍さんは一昨日夜、南アジアの両国訪問から無事帰国しました。
民主党政権期に山谷国家公安委員長の質問に対する当時の防衛相だった田中副代表の一連の珍答弁でも知られるように、南スーダンにPKOで派遣されていた陸上自衛隊を警護していたのがバングラデシュの部隊です。

南アジア外遊は、先月30日から今月3日にかけてインドのモディ首相が来日したのと関連づけてよかったでしょう。
2日の『朝日新聞』朝刊は日印が「アジアで軍事的な影響力を強める中国を牽制する意図でも共通する」と指摘し、「外務・防衛次官級対話(2プラス2)」について共同声明で「対話を強化する方途を検討することを決定した」とされたことを報じています。
日本にとって南アジアの両国の地政学的な意義が、アフガニスタン戦争でかつて海上自衛隊がインド洋パキスタン沖に展開していたことが日本と中東の産油地帯を結ぶシーレーンの安全保障に適うことから、安倍さんがそれを重視して第1次政権期にその根拠法たるテロ特措法の延長を模索した意識に通じるのは明らかでしょう。
バングラデシュとパキスタンはインド洋北部を東西に分けるインド亜大陸を挟んでそれぞれベンガル湾とアラビア海に南接していて、インドや、安倍さんが「日本の巡視船を無償で供与する方針を伝え」(『読売新聞』14.9.7-22:24)たスリランカも併せていずれも日本のシーレーン上に位置づけられることは言うまでもありません。

もっとも、同上『朝日新聞』は安保環境や経済関係といった「中国を刺激したくないインドの事情」を挙げて、先の日印首脳会談について「双方の立場には微妙な温度差ものぞく」とし、上記共同声明についても日本側が求めた2プラス2を次官級から閣僚級に格上げすることが見送られた結果の「回りくどい表現」だったと指摘。
また、南シナ海情勢を伝える8月2日の『朝日新聞』朝刊は4月にアメリカと新軍事協定を結び、6月にはアキノ大統領が訪日したフィリピンで「中国への対抗上、日本との防衛連携を求める声が高まっている」とする一方、日本から巡視船6隻の供与を受けるベトナムはしかし、「中国に強い態度をとれない窮状を示唆する場面」あるいは「政治的には『共産党同士』の深いつながり」があり、カンボジアも「PKO活動で自衛隊から支援を受けている」ものの「中国の影はより濃い」と伝えています。
その状況は「東南アジアが対中国で日本と一枚岩になれているわけではない」と説明されていますが、それは須く日中首脳会談の必要性に符号するでしょう。
その日中首脳会談は北京でAPECの開かれる11月にも、安倍さんが首相に復帰して初めて持たれるものとされていますが、中国との関係が安定することは日本のみならずその同盟国また太平洋国家として地域にコミットするアメリカの要望に適うものでもあるのは間違いありません。
先の党役員人事で高村副総裁が留任され、谷垣幹事長や二階総務会長が起用されて党幹部に中国通の実力者が揃ったことも、日中関係打開への意欲の表れであるとも理解してよいはずでしょう。

■その後も安倍さんは追加人事に着手し、4日には副大臣・政務官、9日には政調の幹部が決定。
副大臣人事で目立ったのは、政調の各部会と連動した異動だったでしょう。
政調の各部会は省庁とほぼ対応して設置されていますが、今回就任した自民党の各副大臣22人のうち総務部会長だった西銘総務副大臣や厚労部会長代理だった永岡厚労副大臣など6人が政府のカウンターパートに異動されたほか、宮下、御法川両財務副大臣もそれまで政調傘下の金融調査会で事務局長や幹事を、過去にはそれぞれ経産部会長と財金部会長代理を務めていて、党から政府に移っても似た政策分野に引き続き当たっていると言えるでしょう。
なお、赤澤内閣府副大臣はこれまで国交副部会長だったのでこれもセクションは違えど政調の部会からの登用であることと、保守派の次世代リーダーである西村内閣府副大臣は広島の土砂災害対策の指揮に当たっていて留任され、12年12月の第2次安倍政権の発足から一貫して実に1年10ヵ月の長期に渡って在職し実務に当たっていることは特筆してよいでしょう。

政調の幹部については、塩谷政調会長代行が新任されたほか、田村、小野寺、遠藤、松本各同代理が起用されました。
塩谷さんは町村派所属の8選で文科相や総務会長を歴任したベテラン、今回就いた政調会長代行は新設されたもので、その意図は、8日21:43の時事通信の記事にもあるとおり、わずか3選で抜擢された稲田政調会長を「補佐する」ことが期されたのでしょう。
ところで塩谷さんは8月22日の午前中や今月2日午後に官邸で安倍さんと会っていることが知られますが、今回政調会長代行に起用されたことは安倍さんとの連絡を密にしていたことも関係するのでしょうか。
4人の政調会長代理についてはまず、額賀派の田村さんと岸田派の小野寺さんは今回閣僚を退任して党に移ったことと、両派と同じ大派閥系である町村派の稲田さん塩谷さんとのバランスを指摘できるでしょう。
麻生派の松本さんはこれまでの国対筆頭副委員長からの昇格ですが、既に麻生内閣で官房副長官を務めていて、今回山口沖縄・北方担当相の初入閣をみた麻生派としての次の閣僚候補であると言えるでしょうか。
遠藤さんは今回の人事で「文科相か「スポーツ担当相」での起用」(『毎日新聞』14.8.28-7:40)が取り沙汰されたほか、五輪担当相としての初入閣が「当初検討されていた」ものの「関連するスポーツ庁(仮称)創設のための法案提出方針が定まっていないことなどから見送られた」(『毎日新聞』14.9.3-11:40)経緯があり、政調会長代理への起用はそれを慰撫するものでもあるかもしれません。
遠藤さんは文科副大臣経験者で、20年五輪の東京開催が決まった13年9月のIOC総会にも安倍さんに同行していて五輪担当相には適任であると言えますが、「政府内では、秋の臨時国会で閣僚枠を拡大する法改正を行った上で…五輪担当相とする案が出ている」(時事通信、14.9.2-22:50)ともされ、それと「スポーツ庁(仮称)創設のための法案」成立を待って初入閣を果たすこともあるかもしれません。
ところで、政調の幹部人事をまず報じた8日21:43の時事通信の記事(既出)で会長代理に挙げられていたのは田村さん小野寺さん遠藤さん松本さんの4人のみでしたが、その後、翌9日7:19の『読売新聞』には他に岩屋元外務副大臣も加えられていました。
岩屋さんは松本さんと同じ麻生派の所属ですが、それと同時に石破地方創生担当相にも近い立場。
石破さんは当初打診されたものの固辞した安保法制担当相について自身に近い中谷元防衛庁長官を代わりに推挙し、また岩屋さんのことを「周囲に…「有力候補」と語っていた」(『産経新聞』14.8.26-5:07)とされますが、石破さんが「安保政策観の相違」を遁辞にした時点で、それに近い両者の起用の可能性はなくなったとすべきなのでしょう。
その後実際に政調会長代理に任じられたのは当初挙がった4人だけでしたが、この報道の錯綜の背景には、麻生派から二人起用されるのが敬遠されたか、あるいは、政調における石破さん側近の処遇を巡る角逐があったのでしょうか。

上述のように今回の人事で政調会長代理には衆院から4人が起用されたことで、12年9月に安倍さんが総裁に復帰してから、政調は拡大を続けていることになります。
会長代理は12年9月には衆院からは中谷さんが留任され、参院からはともに側近の世耕官房副長官が政審会長と兼任、衛藤首相補佐官が専任で3人体制、第2次安倍政権の発足した同年12月には衆院から盟友の塩崎厚労相と棚橋幹事長代理、参院から橋本元政審会長および宮澤同代理がそれぞれ政審会長および同代理と兼務して4人体制、翌13年10月には衆院から元家庭教師の平沢前政調会長代理が加わり、また山谷さんが橋本さんに代わって5人体制。
今回衆院から4人が起用され、12日に決まる参院の新役員のうち仮に引き続き政審会長と同代理が政調会長代理を兼ねることになるなら、実に6人体制ということになりますが、それは安倍さんが政調を重視していることに関係するでしょうか。
都度指摘するように、安倍さんは12年9月に総裁に復帰した際の人事で幹事長に充てた石破さんと主導権を争い、石破さんが政調に影響力を及ぼそうと安倍さん側近ながら当時3選の加藤官房副長官を会長に推したのを退けて当時9選の盟友の甘利経済再生担当相を起用し、政調を直系に位置づけ。
同年12月に甘利さんを入閣させるとその後任には、石破さんが側近の小池元総務会長を推薦したのを再び退けて自身の側近の高市総務相を任じ、今回も党四役の中で安倍さんが唯一側近を充てたのがやはり政調会長。
その政調重視の姿勢は例えば谷垣さんが総裁として側近を用いたのが国対委員長ポストだったこととは対照的だと言えるでしょう。
谷垣さんは09年9月には川崎元厚労相、10年9月には逢沢元国対委員長という側近を相次いで任じているのに加え、11年には脱派閥に失敗し主導権を後退させて側近ではなく大派閥系の岸田外相を充てざるを得なかったことも谷垣さんの国対重視を逆説しています。
それは自民党が民主党政権と国会で対決せねばならなかった野党であるのと政策を実現すべき与党であるのとの違いであるとも考えられますが、政調を重視して会長に側近を封じた上で、その組織を拡充させて大派閥や参院を取り込むというのが、安倍カラーと称される保守政策に拘る安倍さんらしい政治手法だと言えるのは間違いないはずでしょう。

ところで、溝手議員会長と脇幹事長の対立の先鋭化が止まず幹事長人事が焦点になっている参院では、政審会長だった山谷さんが入閣したことでその後任も人事の対象です。
7日9:29の『読売新聞』によれば幹事長は町村派、国対委員長は額賀派から輩出することが調整されているとされますが、残る政審会長は、上述のように近年では世耕さんや山谷さんという安倍さん側近やあるいは橋本さんや山谷さんのように女性が起用されているのに鑑みれば、丸川前参院政審会長代理の就任も考えられるでしょうか。
あるいは丸川さんの後任で11年10月以来長く参院政審会長代理を務めている宮澤さんの昇格や、今回の人事で官房副長官や首相補佐官に一時浮上した山本参院幹事長代理や岡田同国対委員長代理の就任も考えられますが、参院三役の中に安倍さんが女性側近を充てる枠を求めるとすれば、丸川さんを政審会長とするのは妥当だと言えるでしょう。
思えば今回政調の各部会から転じた副大臣の多くは部会長だったものの、上述のように厚労副大臣となった永岡さんのみが部会長代理。
そして丸川さんこそ厚労部会長だったのであり、副大臣に転任したのが永岡さんだったのはキャリアの長さによるのと同時に、丸川さんを政審会長に充て政調会長代理を兼ねさせることの伏線なのかもしれません。


(R)

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