『報道を斬る! (旧デイリー・メディアチェック)』(nifty ココログ)より転載させて頂きました。
『新聞協会賞を受賞したければ、どうすればいいのでしょうか?読者の疑問にこたえます。』に続く記事です。
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以下、転載記事 ↓のタイトルをクリックして元記事に行けます)
語るに落ちた朝日新聞の抗議(言い訳)
今朝(2014年10月8日)の朝日新聞に、前回のブログで書いた朝日新聞の「手抜き除染報道」の真実について、週刊新潮に抗議する記事が掲載されていた。
見苦しいばかりだ。
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本紙「手抜き除染報道」巡る記事
週刊新潮に事実誤認と抗議
朝日新聞社は7日、週刊新潮の10月16日号に掲載された「新聞協会賞『手抜き除染』キャンペーンに自作自演の闇がある」の記事に事実誤認があるため、同誌編集部に抗議しました。その内容について、読者のみなさまに説明します。
同誌の記事は、本紙が2013年1月4日以降に報じた福島県の放射性物質除染作業の手抜き問題を告発する元除染作業員の取材協力者の行動について、記者が元作業員に指示していたかのような内容になっていますが、そうした事実はありません。
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個別具体的には書いてない。
「多少誘導的になってもいいから」と指示してなかったのか?具体的には否定していません。
(記事に戻る)
同誌の記事では、手抜き除染の現場のやりとりについて、元作業員は「記者からICレコーダーを手渡され、録音を依頼されました」としています。
しかし元作業員は、12年11月、手抜き除染や除染手当不払いなどを自ら電話で本社に伝えてきました。この際、「作業風景などの写真が提供できる」と提案がありました。その後、折り返し電話した記者に、元作業員から「録音する機械を貸してくれれば、作業の指示を記録する」と提案があったため、記者はICレコーダーを渡しました。
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ここまで具体的に反論しているのに「多少誘導的になってもいいから、」と指示したかどうかには言及していない。
(記事に戻る)
同誌の記事には、元作業員が記者のインタビューを受ける動画撮影の際、「一枚のメモ帳を渡され、『これを読んでいる所を、録画させて頂いても良いですか』と言われました」という記述があります。しかし、記者はメモは渡しておらず、インタビューの元映像にも何も手に持たずに話す場面が記録されています。
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メモ帳を渡したかどうかとか、映像では手に持っていないとかが問題なのではなく、
記者の「地元の人がこれを知ったらどう思いますかね?」という質問に対し、
こう(「多分、憤られるんじゃないですかね」と)答えてください。と頼んだかどうかが問題なのに、メモ帳を渡してないし、メモ帳は映像には映っていないので、事実と少し違うと言っているだけ、本質の部分の反論になっていない。
(記事に戻る)
元作業員が12年12月26日に環境相に送った、手抜き除染を指摘する文書について、同誌の記事では記者が提出を指示したかのような記述があります。しかし、元作業員は文書を出す以前から自ら環境省に手抜き除染や除染手当未払いなどを指摘する電話をかけており、環境相への文書を出したのも元作業員の意思によるものです。
文書は、記者が元作業員から頼まれ、話を聞きながらパソコンでまとめました。手抜き除染の実態や本人の本籍地など、記者が知り得ない内容が含まれています。
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元作業員は環境省へ電話をかけた事はあったでしょうが、自分の実名を入れて告発文を環境省に出すまでのつもりがあったのかどうか、それとも初めはあったけれど、いざとなると辞めようと思ったか、元作業員に聞いてみなければわかりません。
それを後押しし、文章作成してあげて、しかもファックスで送ってあげて、郵送まで朝日新聞がしてあげたかどうかは重要なポイントですが、それについての反論は全くありません。
実際にファックスしたのは朝日新聞の記者ですか?
郵送したのは朝日新聞の記者なんじゃないんですか?
しかも、元作業員が住所を告発文に書くことを断ると、記者が「本籍地でもいいよ」と言ったから、住所ではなく本籍地が書かれているのであって、記者が知りえたのはそういうやり取りがあったからこそなのだと解るのです。反論にもなんにもなっていない。
(記事に戻る)
元作業員は12月中旬、複数の本社記者と福島県内の除染現場の取材に同行しています。同誌には、この際、記者が除染作業員らに「ギフトカードなどを手渡すこともあった」と書かれていますが、そうした事実はありません。
当時取材した作業員に改めて確認したところ、「ギフトカードなど金券はもらっていない」と話しています。
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「ギフトカードの金券」の話は新潮の記事にも「手渡すこともあったという。」という伝聞からの記事になっているが、ビールや中華料理を振る舞った事については、いっさい言及がなく。作業員たちに対して、過剰な接待が行われたかどうかについては反論できていない。
(記事に戻る)
これまで本社は、報道機関から取材を受けても、取材経緯を明らかにしてきませんでした。しかし、同誌に事実に反する内容が元作業員の実名による話として報じられたため、経緯を説明しました。
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事実と反しない事はこうですよ~。と反論記事を書いている風に見えるが、実際反論できていないところが多すぎる。
反論できないところは認めるのでしょうか?
だとするなら、
*多少誘導的に現場監督から手抜き除染の発言を引出せ。
*インタビューでこう聞くからこう答えなさい。そこをビデオに撮ります。
*告発文を書いて、環境省にファツクスし、郵送したのは朝日新聞だけど、以前から元作業員は電話で抗議していたから、告発文を出したのは作業員だと言い張ります。
*ギフトカード(金券)はあげてないけど、ビールや中華料理の接待はしたよ。
という事になるのではないでしょうか?
抗議して、抗議できない個所からは、真実が見えてくる。
抗議したことにしないと、社内がおさまりません。朝日新聞の危機。