私の持っている「愛国百人一首」です。
これは普通の百人一首とは違って、古くは飛鳥時代から明治までの中で愛国の歌を寄り集めたものです。
選者によって、歌は同じではありません。
詳しくはウィキペディアでどうぞ。
古人が天皇や国を想う気持ちをどう表したか、よろしければ一緒に見てゆきましょう。
とは言うものの、理系のブログ主のことですので、違っていたらバカにせずにこっそり教えてくださいね。
100首を全部ご紹介する積りはありません。
有名な歌、または私が好きな歌を中心に、皆様の反応も参考にポツリ・ポツリとやってゆこうと思います。
まず最初の歌です。
おほきみは、神にしませば、天雲のいかづちの上にいほりせるかも
柿本人麻呂の作で万葉集にもありますね。
僭越ながら「し」は強意の助詞で拙ブログのタイトル「くにしおもほゆ」にもあります。
意味: 大君(おほきみ)は神でいらっしゃるので、雲がかかる雷山(いかづちやま)に宮を建てていらっしゃいます。
雷山(いかづちやま)という小山が実在したらしいです。雲がかかるような高山でもないのに歌に織り込んだのは人麻呂のウイットだと私は解釈しています。
私が深く敬愛する昭和天皇が、ヨーロッパを歴訪された時のことです。何か所かでそれまで降っていた雨が飛行機の到着と同時にピタリとあがる現象が続きました。
マスコミは「天皇晴れ」と報道しました。
それにしても不思議なことがあるものです。
私の属していた民族派学生団体が東京で集会を行い、来賓として公演された愛国の作曲家、黛敏郎先生がこの古歌を引用して話されました。
私の感じていたことと同じです。
しかし私は大いに驚きました。会場に左翼が紛れていたら、先生は『題名のない音楽会』の司会を辞めざるを得なくなるのではと。
偉大な愛国の作曲家、黛敏郎先生について書いた過去記事もご参照ください。
『題名のない音楽会』 と黛敏郎先生のこと
敷島の 大和の国は 言霊(ことだま)の 助くる国ぞ まさきくありこそ
愛国百人一首には入っていませんが、これも人麻呂の歌です。
乱暴な訳ではありますが、
意味:やまとの国は、言葉の持つ霊が人を助けてくれる国です。だから私は声に出して「どうぞご無事で」とお送りします。
素敵な歌ですね。言葉には魂がついています。
だから我々日本人は言葉を大切にします。