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Channel: くにしおもほゆ
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リケジョにはもっと活躍してほしい

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来たれリケジョ 内閣府が理工系職場の見学会情報を


理工系の女子学生「リケジョ」のキャリア形成に向け、内閣府と経団連が女子学生向け職場見学会の情報発信を始めた。「理工チャレンジ(リコチャレ)」と銘打ち、内閣府のホームページに見学会の開催予定などを掲載。夏休み期間中、女子中高
生や大学生らに理系の知識が生かせる仕事を紹介し、理工系選択を促す考えだ。

 政府は労働力人口の減少を見据え、リケジョの育成を重要課題に位置付けている。官民連携によって進学から就職までの支援を強化する構えで、「リコチャレ」もその一環。経団連加盟の建設会社など35社や大学・大学校20校、学術研究機関など6団体が参加、大規模工事の現場見学や、研究開発拠点での研究体験などを予定している。
 「理工系の専門知識は女性の正規雇用の可能性を高める」(有村治子女性活躍担当相)として、理工系に進む女性の増加に期待を寄せている。

 見学会などイベントの問い合わせは内閣府男女共同参画局
                                                               (電)03・5253・2111。


「こうのとり」5号機を積んだH2Bロケットは天候による延期が続いてやきもきしていましたが、力強い轟音とともに国際宇宙ステーションに向けて無事に旅立ちました。
多くの方が書かれているので、私は国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」を開発した素晴らしいリケジョのことを書きましょう。
イメージ 1
それは元宇宙飛行士の山崎直子さんです。
幹部自衛官の父を持つ山崎直子さんは東京大学大学院工学系研究科を出て今のJAXAの前身の宇宙開発事業団に入社。国際宇宙ステーションの「きぼう」の開発に携わりました。
実はあまり知られていないのですが、「きぼう」のほかにもっと凄い仕事があります。それは人工重力実験装置「セントリヒュージ」です。これは洗濯機の脱水と同じ原理で、グルグル回転する遠心力を人口の重力とする装置です。
宇宙で重力があれば、シャワーやお風呂にも入れるし、骨が弱くなるのも防げます。
もちろん、その前段階の研究装置です。
スペースシャトルで「きぼう」を宇宙へ運んでもらう代わりに「セントリヒュージ」を開発・制作してNASAに納入する交換条件だったのです。
「セントリヒュージ」は立派に完成し、山崎さんは宇宙飛行士に志願しました。
多数の志願者の中から少しずつ候補が絞られます。
イメージ 2

まだ候補者としてロシアでサバイバル訓練を受けたとき

勝ち抜いて宇宙飛行士に選ばれて、さらにどんどん訓練が進んでいたときにスペースシャトルの大事故が起こり、宇宙へ行く手段がなくなって、そのまま長期に亘って訓練だけを続けるという苦しい境遇になりました。
「セントリヒュージ」も宇宙に行く機会を失って、いまでも雨ざらしになっています。

イメージ 3

スペースシャトルで飛ぶ体制がなんとか整って山崎さんはミッションを完璧に務めました。話題としては特別製のミニ琴で、宇宙最初の音楽演奏もしています。

ところで、宇宙飛行士の業務のために家事ができず、ご主人が主夫を務められました。ご主人には奥さんのために頑張る気持ちと、もうひとつの気持ちがあります。
その後どうなったかは、私は科学オタクゆえに知ってはいますが、書きたくありません。関心のある方は自分で調べてください。


さて、理系の世界には優秀な女性が沢山います。
しかし、理系の職は女性に解放されているとはいえ、職種によっては現実は難しいものも多々あります。
それでも理系に進んでくる女性は、理系の仕事が根っから好きで優秀な人が多いのです。
素晴らしい人材に短い年月仕事して貰って寿退職で送り出すというのは、国として巨視的な視野でみて損失が大きいのではないでしょうか。

上掲の産経の記事は、リケジョに良い仕事を紹介するものです。
それはそれで良い施策ですが、それだけで良いわけはありません。
またリケジョに限らず、専門的な知識、特別な技能を持つ女性も多いです。
女性には子育てと家事をしっかりとやって欲しいという意見も多いと思います。
いろんな意見があるでしょう。
難しい問題ですね。



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