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[転載] ハゲの風力発電破綻 

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陸奥掃部助さまのブログ『皇国の興廃懸りて原子力にあり』より転載させて頂きました。

あのハゲが事業に失敗するのはとても良いことです。
一般論として、日本は風力発電に適していません。
ヨーロッパでは常に偏西風が同じように吹いていますが、日本は風向も風力も激しく変わります。無風の時間も多いです。台風も来ます。
また風車を設置する平坦な場所には人家が近くて音と低周波の公害が起きます。山地での設置は工事費用が高いです。さらに風がよく通る山地は野鳥が通るルートでもあって、風車の羽根で撃ち殺します。
遠浅の海も少ないので、海での工事もコスト高です。

日本でメンテナンスのコストも含めてまあまあいけそうな場所は、関東から東北東側の洋上です。
浮体式の構造物の上に巨大風車を建てる方法が試行されています。
10年、20年、30年経ってメンテナンスがどうなのかは、まだ誰にもわかりませんが
この実験の価値はあると思っています。
 
(以下、転載記事)




北海道北部送電網、事業凍結へ ソフトバンク系、巨大風力発電頓挫か

北海道新聞 10月7日(水)11時20分配信


 
北海道北部の日本海側で風力発電用の送電線整備事業を計画する通信大手ソフトバンクグループの子会社SBエナジー(東京)系の特別目的会社(SPC)、日本送電が、計画凍結の意向を留萌管内の関係自治体に伝えたことが6日分かった。SBエナジーは送電線整備を前提に同管内で国内最大級の総出力60万キロワット規模の風力発電所建設を計画していた。送電線整備の凍結により、発電所の建設計画も頓挫する公算が大きくなった。

 SBエナジーの風力発電計画は送電網が脆弱(ぜいじゃく)な道北に送電線を新設した上で、北海道と本州をつなぐ海底送電線「北本連系」を通じて首都圏に送電する。北本連系の増強計画が同社の想定より小さいほか、風力発電所の建設に必要な環境影響評価の手続きが長期に及ぶため、採算性が見通せないとして風力発電所、送電線の計画とも凍結を余儀なくされたとみられる。

 国内有数の風力適地の道北では風力発電国内最大手のユーラスエナジーホールディングス(東京)も首都圏への送電を想定して60万キロワット規模の風力発電所と送電線の整備を計画。北本連系は2019年に今より30万キロワット多い90万キロワットに増強されるが、両社の計画が競合すれば、90万キロワットでも不十分だと業界内で指摘されていた


結局は儲からないから止めましたってことですね。

風況の良い=強めの風が安定的に吹くような地域は得てして消費地からはなれている事が多いのです。
この計画も首都圏まで電気を運んで来る計画でした。
ドイツもバルト海沿岸から南部の工業地帯へ電気を送る計画です。
その為の送電線を敷設する費用が馬鹿にならないのですね。
太陽光や風力は日本の電力システムを破壊するのに有効です。

でも、儲からないから止めましたっていうのはある意味誠実だね。
だいたいの自治体は儲からなくても補助金が入るからって建設を強行するものです。
作ったら電気を作ろうが作るまいが放ってあるだけです。
補助金目当てですから。
三重県の青山高原にある風力発電施設がそういう例らしいですね。
北海道の日本海側にはオトンルイ風力発電所があって、28基の風車がずらりと並んでいる壮観なところがあります。I幌延町とJFEエンジニアリングで運営されているのですが、どうも儲かっているとは言えない状況らしいです。

我々納税者兼需要家はそう言う事も見破らなければなりません。
再生可能エネルギーなんてオイルショック以来40年の歳月と2兆円以上のお金を掛けても実用化出来ないシロモノです。
原発の代わりなどにはまるっきりならないものです。

まず太陽光や風力は人間がコントロールできません。火力なら電気が余っている時には出力を絞ったり出来ます。水力ならダムから発電所に水を送らなければ良いのですが、風力・太陽光は出来る時には人間の都合などお構いなしに電気を作ってしまいます。極端な話、1時間後にどれくらい発電できるかなんて誰にも解らない代物です。風が無ければ勿論作れません。
ドイツでは余分な分をお金を払って他国に引き取って貰います。

風上に風車を向けるにも火力発電で作られた電気が必要です。
また風や太陽光は常に変動するものですから、火力発電所を空焚きさせて待機させていなくてはなりません。
だったら、最初から火力だけで発電した方がコスト的に有利です。
その設備利用率はだいた20%で、原発の足元にも及びません。

日本ではナトリウム・硫黄電池(NAS電池)に蓄電しておいて・・・と言う人が居ますが、NAS電池は高温を維持しておかないと機能しません。何より脱原発猿が悪魔とも呼ぶ「ナトリウム」を使っています。
NAS電池は過去に火事も起こしています。
また高温を維持するにはさらに電気が必要です。
都市が必要とする電力のナックアップをNAS電池で行おうとすれば、100兆円ほどかかります。
原発を補強する場合はそんなに掛りません。

再生可能エネルギーは関東東北豪雨で鬼怒川決壊の切っ掛けになったように人と自然に優しくありません。
山を削り谷を埋めて土地を作りださなければなりません。
折角の森林だって伐採しちゃうんです。

これらに比べれば原発がやっぱりクリーンで安価で、震災以後は補強もされていて安全です。

やっぱり原発だね!



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