かつて「不肖宮嶋」で売り出した写真家の宮嶋氏ですが、「不肖」というと、どのこウマの骨か分からないやつ。いや、もうすっかり大御所になりましたね。
どこにでも突進するように取材して、どんどん発表してくれるから現地のナマの状況がよくわかります。
左翼カメラマンどもがちょこっと戦地に行っただけで、まるで弾丸の雨をくぐって奇跡的に生還したような大げさ、かつ残酷にテレビで話しているのとは全然違うようです。
パワフルな宮嶋氏には常に驚くばかりです。
その「不肖」の宮嶋氏が今回は空自の女性を集めた写真集、いや正確には航空自衛隊の写真集です。
産経 [写真特集チラ見せ] 2015.9.21 12:00更新
「不肖・宮嶋」の愛称でおなじみの報道カメラマン、宮嶋茂樹さん(54)が航空自衛官にスポットライトを当てた写真集『SCRAMBLE!』(講談社、3500円+税)が発売された。全国各地の基地に勤務する“要撃(航空機を操る)男子”29人、“防空女子”26人を取り上げるため、撮影クルーは各種機材を積んだ車で北海道から九州までを駆け回ったという。刊行に至るまでの苦労話を、企画・構成を担当した講談社OBの伊藤明弘さんに聞いた。(溝上健良)
承認に半年、撮影2カ月
伊藤さんは講談社時代から20年にわたって宮嶋さんが撮影する写真集やカレンダーを手がけており昨年、集英社から刊行された海上自衛官の写真集『国防男子』『国防女子』も担当した。これを航空自衛隊に提示し、空自隊員の写真集刊行を企画したところ反応は上々だったが、そこはお役所、承認が得られるまでに半年を要したという。
ともあれ空自の全面協力を得て、全国73カ所の基地から隊員の公募を受け、自薦・他薦あわせて300人超の隊員から計55人を選考。パイロットのみでなく、さまざまな職種の隊員を取り上げることとし、防衛大出身者には基本的に遠慮いただいたとか。高卒の隊員も多く掲載されている。「そういう人たちが国防を支えているんです」と伊藤さんは話す。
撮影地は北海道・千歳から沖縄の那覇までに及んだ。予算に限りがあり、機材も相当な量があるため、宮嶋さんをはじめ撮影スタッフは沖縄以外、車で延々と移動する強行軍で撮影を続けた。撮影期間は約2カ月と限られており、伊藤さんは日程を組むのに苦労したという。
今回の写真集では帯に「航空自衛隊60周年写真集」と銘打たれているが、実は講談社では40周年、50周年の節目でも空自の写真集を刊行していたのだという。ただ、空自では数十年にわたって(近代化改修はしているものの)同じ型の航空機を使用しており、10年がたっても大きく変化していないように見えてしまう。例えば、いささか時代がかってみえるF-4EJ戦闘機。基となっているのがF-4戦闘機で、その初飛行が1958年と半世紀以上も前に登場している年代モノだったりする。こうした理由で、今回は航空機よりもむしろ「人」に力点を置くことになった。
撮影不可だったもの
とはいえ、夜の任務に向かうため薄暮の中を飛び立つF-2A戦闘機など、メカ好きな人にはたまらない写真も多数、収録されている。一方で「電子戦機」など、機密に関わるため撮影できなかった機体も。
意外だったのは、在日米軍と共用している基地で、米軍の格納庫は撮影不可ということ。「格納庫の形状でいろいろと分かってしまうことがあるからでしょうか」と伊藤さん。
また、撮影に苦労したのは青森県むつ市の釜臥山(かまふせやま)の山頂にあり、亀の甲羅を想起させる「ガメラレーダー」という。初日に訪れたときは吹雪だったため、2度目の挑戦でやっと撮影できた。「民間人でここまでガメラレーダーに近づいた人はいないはず」と伊藤さんは胸を張る。このレーダーの性能は最高機密だ。
登場している空自隊員は若手が多い。容貌で選考したわけではないはずだが、女性隊員には皆、国を守る使命感からか、凛(りん)とした美しさが感じられる。この写真集の最大の見どころかもしれない。
なお、撮影チームにはビデオカメラマンも同行しており、辰巳出版から『SCRAMBLE! DVD』(税込み3000円)として発売されている。写真集でも付属のDVDに、約30分の映像が収録されている。
◇
ちなみに宮嶋さんは先の『国防男子』『国防女子』に加え、講談社からも『MIGHTY FLEET 精強なる日本艦隊』と、海自を扱った写真集を出している。伊藤さんは「次は陸上自衛官の写真集で、陸・海・空の全部を制したい」と、早くも次の構想を練っている。
静岡県・浜松基地の吉見裕子3等空曹。職種は航空管制 (c)宮嶋茂樹
岐阜基地、第2補給処調達部契約課の長南彩香空士長。職種は調達、課のアイドル的存在という (c)宮嶋茂樹
(以上、産経から)
いいですね。
「凛とした」とよく言いますが、改めて調べてみたら
外見などが緊張しており、しっかりと した印象であるさまキリッとした ・ 締まった ・ 引き締まった ・ 引きしまった ・ キリリとした ・ キリッと締まった ・ キリリと締まった ・ 精悍な ...
うん、確かに言えますね。
私はあす本屋に寄ろうと思っています。