街に二つ用事があって、一つ済ませたあと、次の予定まで２時間余りの空き時間ができたので、シネマ･コンプレックスに行って都合が良い上映時間の映画を探しました。
『君の名は』。できれば見たいなと思っていたのです。
実は昔の有名なドラマを現代風にリメイクした作品だと勘違いしていたのです。
あのマフラー“真知子巻き”で、「君の名は と尋ねし人あり。そのひ～と～の名も知ら～ず♪」の現代版だとばっかり・・。
でも全然違いました。 (*´д｀*)ｱﾊｧ
地球に近接する彗星から多数の破片が分離して、そのうちの大きい１つが田舎町を直撃して500名以上が亡くなる大事故で、なぜか超常現象がこの町に住む女子高生と東京に住む男子高生の二人に限定して発生して、時間と位置がおかしくなって、![イメージ 2]()
おまけに互いの体に憑依してしまうという無理やり設定でした。
二人とも相手の名前がどうしても思い出せなくなって「君の名は」。
絵は素晴らしいです。登場人物の個性も気持ちもしっかり描けています。でもストーリーが強引で無茶苦茶。
ずっと前に『らんま１／2』という男女が入れ替わるアニメがありましたが、むしろその焼き直しというか。![イメージ 3]()
私は宇宙に関心があるので、その面から突っ込みたくなることも多いです。
町のはずれには巨大な窪みがあって、遥か昔にも同じ場所に天体落下があったことを強く暗示します。でも当時も彗星の核の分裂があったなら質量が小さくなって軌道が変るのに、またやって来て同一の場所に同じように破片を落とす というのはかなり無理がある。
彗星の核の分裂から落下までかなりの時間があったから、全世界の天文台が一斉に破片のおおよその落下場所と時刻を予測する筈です。映画では全く警報も出ない。
シューメーカー･レヴィー彗星が分裂して木星に落下した例が語られていたが、木星の巨大な引力で数珠玉のように分裂して次々衝突した事例であって、この映画の内容とは関係ない。![イメージ 5]()
シべリアに大きい隕石が落下した事例では広範囲に被害が出ました。映画での「高校のグラウンドに避難すれば大丈夫」なんてものじゃないです。直撃されなくても衝突による爆風と噴き上げた地表の岩石・土砂が雨のように降ります。
一方向になぎ倒された樹木
これは漫画家のコメントです。↓でも何で「ファシズム映画」なのか。これも訳分からん。（笑）
スポニチアネックス→産経 10月6日http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161006-00000114-spnannex-ent
江川達也氏 「君の名は。」に持論「プロから見ると全然面白くない」
「東京大学物語」などで知られる漫画家の江川達也氏（５５）が６日、フジテレビ「バイキング」（月～金曜前１１・５５）に生出演。大ヒット中の映画「君の名は。」について「プロから見ると全然面白くない」と持論を展開した。
この日の番組では、同作が興業収入１３０億円を突破したことを紹介。作品を見た出演者から絶賛の声が上がる中、江川氏は「これは売れるなと思いましたけど、プロから見ると全然面白くないんですよ。作家性が薄くて、売れる要素ばっかりぶちこんでるちょっと軽い作品」と“作り手”の立場から意見を述べた。
また「（作品を）絶賛している人が、面白くなかったと言う人を凄くディスるんですよ。『見なきゃダメだよ』とか言って」と指摘。「ある種、『君の名は。』はファシズム映画なんですよね」と語った。
同作を手掛けた新海誠監督と面識があるという経済評論家の岸博幸氏（５４）は、江川氏の意見を受けて「アニメ業界の大御所の方の意見も江川さんに近い。『あれは映画じゃなくて“ミュージッククリップ”だよな』と言っていた」と補足。「でもこれが重要なポイントで、新海監督は賢い方だから今の世の中の傾向、スマホ世代に合わせた作品を作った」と新海監督を賞賛していた。