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Channel: くにしおもほゆ
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[再掲] 沖ノ鳥島は「海洋温度差発電」にもってこいの場所

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自然エネルギーを有効に利用することは私のかねてよりの関心事だったのですが、大震災以降は原発叩きの勢力に利用されて、やれ太陽光だ風車だと採算を度外視して吹聴される状況を苦々しく思っております。
ただ一か所だけ、採算に目をつむって取り掛かるべき事業があります。
それは沖の鳥島での海洋温度差発電です。
孤島ではありますが、経済行為が行われるということは、この島を日本領土であることをずっと主張してゆくためにとても重要なのです。
現在は中国の主張も下火になりましたが、油断をしている時ではありません。
まず原理とイメージを説明します。
 
このシステムは大きなパイプで連結されています。 蒸発器には薄い板が多数入っていて、 この板の間を交互にアンモニア液と温海水が流れるようになってい ます。この蒸発器の中にアンモニア液をポンプで送ります。 それに温海水ポンプで暖かい海水を送ると、 アンモニア液が蒸発します。 発生したアンモニアの蒸気をタービンに通すと、 タービンが回転します。すると、 タービンに連結された発電機が回転し、電気が発生するのです。
タービンを出たアンモニア蒸気は凝縮器に入り、そこで、 冷海水ポンプで汲み上げられた冷たい深層海水で冷却され、 凝縮してアンモニア液に戻ります。 このアンモニア液を作動流体で蒸発器に送ることの繰り返しを行う ことによって、海水のみで発電をすることができるのです。
海水面の温度と深海の温度の差を利用しているので、 温度差が大きい場所、つまり南方の海域でのみ有効です。
 

 
海水温度分布(数字は温度差)
NPO法人OPOTECのサイトから図をお借りしました。
沖ノ鳥島に最適な発電方法。
日本の広大な排他的経済水域の元であるにもかかわらず、 中国から「島ではなくて岩だ」と難癖付けられている沖の鳥島は、 日本の領土で唯一北回帰線より南にあって海水温が充分に高く、 島のすぐ脇から絶壁のように急激に深くなる海底地形にも恵まれて 、海洋温度差発電の適地とされています。
以前にこの島が属する東京都の石原知事は、 島に実験的に発電プラントを建設する計画があることを明らかにし ています。
 
 
一番南にあるのが沖の鳥島、右側は南鳥島
 
この孤島で発電してどうするかという点ですが、 生じたエネルギーを元に島で付加価値の高いものを製造し、 日本に持って帰るのがいいでしょう。
しかしここでは経済性よりも、一日も早く発電を開始して「 経済活動を行っている」 ことの実績を作ることの方が遥かに重要です。
またこの発電施設からは副産物として真水ができるので、 それを近くを通る船に売れば即経済活動です。
イメージ 1
 
 
 
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