j 1 b k kさまのブログ『レックの色々日記』より転載させて頂きました。
(以下、転載記事)
秋篠宮両殿下、ザンジバル武道館ご来訪記念試合
7月20日の「皇室日記」秋篠宮ご夫妻 ザンビア・タンザニアご訪問でも映像がなかった「ザンジバル武道館ご来訪」
文仁親王同妃両殿下 ザンビア及びタンザニアご訪問時のおことば 偏で1枚の写真の紹介しましたが、Zanzibar Judo Association Web site~ザンジバル柔道連盟サイトに、詳しくありましたので紹介します。
その中に、日本語のレポートはこちら→「秋篠宮ご夫妻、ザンジバル武道館ご来訪記念試合」
が、ありましたので、転載します。
その前に、私ごとですが、今いっているスポーツクラブのインストラクターの若いおねーちゃん(22歳くらい?)が、柔道をしていたと聞いた(2段だそうです)ので、あたしも小さい時に柔道していたよ。
そして、指3本だしたところ、「3段ですか?」 と、聞かれたので「3級」と、言ったら笑われました。
では、転載記事です。
2014/7/30
「秋篠宮ご夫妻、ザンジバル武道館ご来訪記念試合」 タンザニア便り2014
暑中お見舞い申し上げます。
7月も後半に入り、日本の夏は、今年もヒートアップしているようですが、お元気ですか?
赤道直下とはいえ、南半球に位置するザンジバルは、日本と反対で今が一番過ごしやすい季節、特に、夜は扇風機を消して寝る日もあるほどです。
さて、こちらは、柔道の方で、7月4日に、秋篠宮ご夫妻をザンジバル武道館にお迎えするという、大きな行事があり、ザンジバル柔道連盟として、秋篠宮ご夫妻ご来訪記念試合(ナショナルチームによる5対5の勝ち抜き団体戦)と、投げの形を観ていただきました。
記念試合は、青組の中堅アブドルサマッドが、白組の中堅、副将の2人抜きして、白組の大将マスーディ(東アフリカ大会8連続優勝)が最後の一人となってしまったところから、このマスーディが、逆に青組の中堅、副将、大将の3人抜きをして白組に勝利をもたらせるというドラマチックな展開になり、大いに盛り上がりました!(マスーディは、東アフリカ柔道選手権大会で、8大会連続優勝している選手です)
当日は、秋篠宮ご夫妻をはじめ、在タンザニア日本大使の岡田眞樹氏と啓子ご夫妻、大使館員と宮内庁からのご一行様、ザンジバル政府からは大統領府大臣や、在日本タンザニア大使のシジャオナ氏もいらしてくださいました。
秋篠宮ご夫妻の両隣りに私達(島岡強&由美子)が座って、説明役をさせていただきましたが、秋篠宮様は、柔道にお詳しく、「今、上四方が決まっていますね」など技の名前もよくご存じでした。「さきほどのは場外ですか?」といったルールについてのご質問もあり、島岡会長より、「今は、技をかけ始めたのが場内であれば、技が決まったのが場外であってもポイントになります」といった新しい国際ルールについてご説明する場面も何度かありました。
紀子様は、「あまり詳しくはないですが」とおっしゃりながらも、技が決まると拍手をされたり、秋篠宮殿下とご一緒に、対戦表に勝ち負けを書き込まれたりしながら、最後まで楽しそうに観戦しておられました。
紀子様の方から私に、「最近、別の島にも武道館を作られたそうですね」と話を振ってくださったので、ペンバ武道館落成式のことや、ザンジバルは、ウングジャ本島とペンバ島との2つで成り立っていることなど、お伝えしました。その他、私からは、試合をしている選手たちのエピソードなどもお伝えしましたが、紀子様は、終始柔らかい表情で話しやすく、気配りと優しい笑顔が印象的な方でした。
また、紀子様は、ご自分で絵本の翻訳もされていますがその中には、アフリカゾウが出てくるのもあります。そんなこともあって、アフリカの民話についても関心をお持ちでしたので、観戦の合間には、絵本やアフリカの民話についての会話もはずみました。
記念試合の後に行った投げの形は、6月に行ったペンバ武道館落成式の時と同じく、アリ・ジュマとアザンによる師弟コンビで9つの技を披露。秋篠宮様は、このときも、技のお名前を確認しながら真剣に御覧になり、終わったときは大きな拍手をしてくださいました。
そのあと、記念試合をした選手たちがステージに上がって接見タイム。
チームキャプテンより、秋篠宮様にザンジバル柔道連盟からの記念品(ザンジバルチェスト)贈呈の後、
島岡会長からチェストのふたの裏側の彫金や、秘密の引き出しについてご説明。(★ふたの裏側には、ザンジバルの特産クローブや、ココナッツをあしらった彫金がされています。 ☆また、アラブチェストは、外から見える引出しを抜くと、その奥に、もう1つ、秘密の引出がついているんですよ)
次に、私から紀子様に「アフリカの民話」本を謹呈。帰り際、表紙を開いて、どのお話から読もうかしら、どれがおすすめですかとたずねてくださいました。
接見の最後に、秋篠宮殿下から、ザンジバルの柔道家たちに
「今日は、日本から遠く離れたザンジバルで、柔道を観ることができ大変うれしく思います。これからも、さらにがんばってください」という内容のお言葉をいただきました。
ちなみに、秋篠宮様の数多くの海外訪問の中でも、初の柔道試合観戦だったそうです。
そして、最後は、始まりの時と同じく、選手一同畳に整列し、ナショナルチームキャプテン、モハメッドの号令で、「気をつけ」「礼」(立ち礼)をし、秋篠宮ご夫妻をお見送りしました。
~ザンジバル選手たちの様子~
ザンジバルの選手たちは、日本のプリンス&プリンセスをお迎えすることの意味があまりわかっていないようでしたが、日本大使館の方々が何度にもわたって、打ち合わせや下見に来られたり、ザンジバル政府の方にいたっては、大統領府直々の役人や、警護のトップ自らザンジバル武道館の下見があったり、接見の際ステージに上がる選手たちの下調べや、参加者全員の名簿の提出。ステージの上は、テーブルやいすの様子から、テーブルクロスの清潔さのチェックまであったりする中で、今まで、ザンジバルの副大統領や各省大臣やをお迎えしたどころの騒ぎではないということがやっとわかったようで、だんだん緊張が高まっていったようです。
そして、当日はいい試合を御見せできるようにと、ラマダン(断食月)に入っても、休まずに練習に来ていました。また、練習時間とは別に、毎日場所を決めて、武道館内外を大掃除をして当日に備えました。
当日は、安全のため、事前に名簿を提出した柔道関係者と、報道陣と、少人数の招待客以外は一切シャットアウト。秋篠宮ご夫妻ご入場と同時に、ザンジバル武道館の扉を閉め、だれも入れない状態にするので、絶対に時間に遅れないようにと口を酸っぱくして連日選手たちに伝えていましたが、集合時間に選手全員集まるかどうかが一番心配でした。
でも、本番に強いザンジバル柔道の面々、当日は、3時半ご到着予定の中、自主的に選手たち全員が1時半には集まって、入退場や、ステージにあがるリハーサルをして、お迎えに備えていました。(日本なら当たり前の話ですが、時間に遅れるのが常のこちらではありえない話なのです)
そして、本番も、キャプテン モハメッドの号令の元、きびきびと動いていました。
(リハーサル時、後ろを向いて全体に指示を出しているのが、モハメッド)
大任を果たしたモハメッドも、
「今回は、さすがに緊張したけど、始まりの時、正座をして礼をしたら、あとは普段通りに気持ちになれました。
最後の立ち礼のときは、選手たちに「Kiotsuke!(きをつけ!)」と言ったつもりが、ステージにいる日本人のみなさんまで全員が「きをつけ」の姿勢をしたのでびっくりしました。
私たちのザンジバル武道館に、柔道発祥の国、日本のプリンス、プリンセスをお迎えして、柔道を観ていただくことができたのはうれしかったです。他の選手たちも、きっとみんな同じ気持ちだと思います。」
とほっとした表情で言っていました。
ということで、ザンジバル柔道は、秋篠宮ご夫妻ご来訪記念試合という大きな行事で締めくくり、その後、ラマダン(断食月)お休みに入りましたが、早いもので、もう明日かあさってにはラマダンが明けますので、断食明けのお祭りの後、練習を再開します。
日本は、夏休みの時期ですね。お体に気をつけて、佳い夏2014をお過ごしください。
by島岡由美子
★今回の秋篠宮ご夫妻の記録写真は、すべて、カメラマン有岡賢宏氏によるものです。
7月も後半に入り、日本の夏は、今年もヒートアップしているようですが、お元気ですか?
赤道直下とはいえ、南半球に位置するザンジバルは、日本と反対で今が一番過ごしやすい季節、特に、夜は扇風機を消して寝る日もあるほどです。
さて、こちらは、柔道の方で、7月4日に、秋篠宮ご夫妻をザンジバル武道館にお迎えするという、大きな行事があり、ザンジバル柔道連盟として、秋篠宮ご夫妻ご来訪記念試合(ナショナルチームによる5対5の勝ち抜き団体戦)と、投げの形を観ていただきました。
記念試合は、青組の中堅アブドルサマッドが、白組の中堅、副将の2人抜きして、白組の大将マスーディ(東アフリカ大会8連続優勝)が最後の一人となってしまったところから、このマスーディが、逆に青組の中堅、副将、大将の3人抜きをして白組に勝利をもたらせるというドラマチックな展開になり、大いに盛り上がりました!(マスーディは、東アフリカ柔道選手権大会で、8大会連続優勝している選手です)
当日は、秋篠宮ご夫妻をはじめ、在タンザニア日本大使の岡田眞樹氏と啓子ご夫妻、大使館員と宮内庁からのご一行様、ザンジバル政府からは大統領府大臣や、在日本タンザニア大使のシジャオナ氏もいらしてくださいました。
秋篠宮ご夫妻の両隣りに私達(島岡強&由美子)が座って、説明役をさせていただきましたが、秋篠宮様は、柔道にお詳しく、「今、上四方が決まっていますね」など技の名前もよくご存じでした。「さきほどのは場外ですか?」といったルールについてのご質問もあり、島岡会長より、「今は、技をかけ始めたのが場内であれば、技が決まったのが場外であってもポイントになります」といった新しい国際ルールについてご説明する場面も何度かありました。
紀子様は、「あまり詳しくはないですが」とおっしゃりながらも、技が決まると拍手をされたり、秋篠宮殿下とご一緒に、対戦表に勝ち負けを書き込まれたりしながら、最後まで楽しそうに観戦しておられました。
紀子様の方から私に、「最近、別の島にも武道館を作られたそうですね」と話を振ってくださったので、ペンバ武道館落成式のことや、ザンジバルは、ウングジャ本島とペンバ島との2つで成り立っていることなど、お伝えしました。その他、私からは、試合をしている選手たちのエピソードなどもお伝えしましたが、紀子様は、終始柔らかい表情で話しやすく、気配りと優しい笑顔が印象的な方でした。
また、紀子様は、ご自分で絵本の翻訳もされていますがその中には、アフリカゾウが出てくるのもあります。そんなこともあって、アフリカの民話についても関心をお持ちでしたので、観戦の合間には、絵本やアフリカの民話についての会話もはずみました。
記念試合の後に行った投げの形は、6月に行ったペンバ武道館落成式の時と同じく、アリ・ジュマとアザンによる師弟コンビで9つの技を披露。秋篠宮様は、このときも、技のお名前を確認しながら真剣に御覧になり、終わったときは大きな拍手をしてくださいました。
そのあと、記念試合をした選手たちがステージに上がって接見タイム。
チームキャプテンより、秋篠宮様にザンジバル柔道連盟からの記念品(ザンジバルチェスト)贈呈の後、
島岡会長からチェストのふたの裏側の彫金や、秘密の引き出しについてご説明。(★ふたの裏側には、ザンジバルの特産クローブや、ココナッツをあしらった彫金がされています。 ☆また、アラブチェストは、外から見える引出しを抜くと、その奥に、もう1つ、秘密の引出がついているんですよ)
次に、私から紀子様に「アフリカの民話」本を謹呈。帰り際、表紙を開いて、どのお話から読もうかしら、どれがおすすめですかとたずねてくださいました。
接見の最後に、秋篠宮殿下から、ザンジバルの柔道家たちに
「今日は、日本から遠く離れたザンジバルで、柔道を観ることができ大変うれしく思います。これからも、さらにがんばってください」という内容のお言葉をいただきました。
ちなみに、秋篠宮様の数多くの海外訪問の中でも、初の柔道試合観戦だったそうです。
そして、最後は、始まりの時と同じく、選手一同畳に整列し、ナショナルチームキャプテン、モハメッドの号令で、「気をつけ」「礼」(立ち礼)をし、秋篠宮ご夫妻をお見送りしました。
~ザンジバル選手たちの様子~
ザンジバルの選手たちは、日本のプリンス&プリンセスをお迎えすることの意味があまりわかっていないようでしたが、日本大使館の方々が何度にもわたって、打ち合わせや下見に来られたり、ザンジバル政府の方にいたっては、大統領府直々の役人や、警護のトップ自らザンジバル武道館の下見があったり、接見の際ステージに上がる選手たちの下調べや、参加者全員の名簿の提出。ステージの上は、テーブルやいすの様子から、テーブルクロスの清潔さのチェックまであったりする中で、今まで、ザンジバルの副大統領や各省大臣やをお迎えしたどころの騒ぎではないということがやっとわかったようで、だんだん緊張が高まっていったようです。
そして、当日はいい試合を御見せできるようにと、ラマダン(断食月)に入っても、休まずに練習に来ていました。また、練習時間とは別に、毎日場所を決めて、武道館内外を大掃除をして当日に備えました。
当日は、安全のため、事前に名簿を提出した柔道関係者と、報道陣と、少人数の招待客以外は一切シャットアウト。秋篠宮ご夫妻ご入場と同時に、ザンジバル武道館の扉を閉め、だれも入れない状態にするので、絶対に時間に遅れないようにと口を酸っぱくして連日選手たちに伝えていましたが、集合時間に選手全員集まるかどうかが一番心配でした。
でも、本番に強いザンジバル柔道の面々、当日は、3時半ご到着予定の中、自主的に選手たち全員が1時半には集まって、入退場や、ステージにあがるリハーサルをして、お迎えに備えていました。(日本なら当たり前の話ですが、時間に遅れるのが常のこちらではありえない話なのです)
そして、本番も、キャプテン モハメッドの号令の元、きびきびと動いていました。
(リハーサル時、後ろを向いて全体に指示を出しているのが、モハメッド)
大任を果たしたモハメッドも、
「今回は、さすがに緊張したけど、始まりの時、正座をして礼をしたら、あとは普段通りに気持ちになれました。
最後の立ち礼のときは、選手たちに「Kiotsuke!(きをつけ!)」と言ったつもりが、ステージにいる日本人のみなさんまで全員が「きをつけ」の姿勢をしたのでびっくりしました。
私たちのザンジバル武道館に、柔道発祥の国、日本のプリンス、プリンセスをお迎えして、柔道を観ていただくことができたのはうれしかったです。他の選手たちも、きっとみんな同じ気持ちだと思います。」
とほっとした表情で言っていました。
ということで、ザンジバル柔道は、秋篠宮ご夫妻ご来訪記念試合という大きな行事で締めくくり、その後、ラマダン(断食月)お休みに入りましたが、早いもので、もう明日かあさってにはラマダンが明けますので、断食明けのお祭りの後、練習を再開します。
日本は、夏休みの時期ですね。お体に気をつけて、佳い夏2014をお過ごしください。
by島岡由美子
★今回の秋篠宮ご夫妻の記録写真は、すべて、カメラマン有岡賢宏氏によるものです。