NHK経営委員の百田氏、再任見送り 日銀審議委員に「リフレ派」原田氏
政府は5日の衆参両院の議院運営委員会理事会で、NHK経営委員会委員への井伊雅子一橋大大学院教授ら4人の起用を含む15機関58人の国会同意人事案を提示した。近く衆参両院本会議で可決、承認される見通し。経営委員を務めた作家の百田尚樹氏の再任は見送られた。任期満了の2月末で退任する。
経営委員は、井伊氏のほか阪神高速道路会長の森下俊三、追手門学院大教授の佐藤友美子の両氏が新任、日本たばこ産業顧問の本田勝彦氏が再任される。
百田氏は平成25年11月に経営委員に就任。講演で「日教組は日本のがん」と発言したほか、ツイッターで社民党の土井たか子元党首を「売国奴」と批判するなど、その直截(ちょくせつ)的な言い回しが波紋を呼ぶこともあった。
このほか、日銀政策委員会の審議委員に、原田泰早大教授を起用する。金融緩和で物価上昇を目指す「リフレ派」として知られる。
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百田氏の退任はとても残念ですね。これまでもツイッターで民主党小西ゆきお議員のツイートをおちょくって発信し、わざと小西を怒らせて再び軽妙にやりこめるなど、一見大胆に見えても緻密に計算された発信が多いです。
安倍総理から見るとひやひやし過ぎだったでしょうか。
経営委員会での百田氏の発言は(私の見落としなのか)議事録で見かけません。
おそらくぐっとこらえて自重していたのでしょう。
相討ちのように今回退任する上村は経営委員会会長代行というポストでありながら経営委員会を牛耳って籾井会長を批判するなど左翼的発信をしてきたので、任期終了がずっと待たれていました。
まだ左傾の委員が全部退任したわけではありません。さらに1年後の委員入れ替えでようやく経営委員会は国民の意見を反映させる体質になるのではと思っています。
NHKの経営委員会は民間会社の取締役会に相当し、籾井会長の罷免権は経営委員会が握っています。
まずは籾井会長、少し動きやすくなったのではないでしょうか。
改革は上からです。
安倍総理は最初に籾井会長を送り込み、経営委員を入れ替えて、次は籾井会長が幹部人事をどんどんやってゆくでしょう。
朝日新聞の場合は潰す以外に方法がありませんが、NHKはトップダウンの改革が進行中です。
新規の国際放送担当の別組織の構想はそれはそれで進め、NHKは国民の側に取戻しましょう。
現時点の経営委員会のメンバー一覧はこちらです。
新委員です。
井伊雅子一橋大大学院教授、原田泰早大教授