2015.6.6 21:18更新 産経west
維新「大阪系」の不満増幅 現職4選挙区に民主が候補擁立内定
民主党が次期衆院選の公認候補を内定し、維新の党内に波紋が広がっている。自民党「1強」体制打倒に向けて民主、維新両党幹部が共闘を目指す中、維新の現職が陣取る4選挙区に民主党が突如、対立候補をぶつけたためだ。民主党との連携に慎重な大阪系議員は、民主党のやり方に不信感を募らせ、松野頼久代表への不満も増幅させている。不協和音拡大に苦慮する松野氏は、民主党以外との協力も模索し、野党再編への活路を見いだしたい考えだ。
「信頼関係を築き、選挙に勝てる協力を目指す」。民主党の岡田克也代表は6日の党会合で、反発する維新に関係修復を訴えた。内定発表が維新内の混乱を招いたことを踏まえた発言で、5日の記者会見では「丁寧さを欠いた」と陳謝した。
民主党は1日に公認内定者53人を発表。うち大阪19区の長安豊元国土交通副大臣ら4人は、比例復活を含め維新の現職と競合する選挙区だった。枝野幸男幹事長は「今後は維新の要望を踏まえ、柔軟に対応する」と平身低頭だ。
共同戦線を張る民主党から不意打ちを受けた格好の維新は収まらない。「もう選挙で決着をつけるしかない。協力しようという時に信義則違反だ」。大阪系議員は3日の党会合で怒りをあらわにした。柿沢未途幹事長は「民主党の出方をチェックしたい」となだめるのが精いっぱいだった。
批判の矛先は、衆院で100人以上の勢力結集を打ち出した松野氏にも向かう。「代表はセンスがない。民主党との野党再編なんてできない。少なくとも大阪系は無理だ」と突き放す。
松野氏は4日の会見で「党内にさざ波が立っている。党内融和に少し気を配りながら発言したい」とトーンを落とした。夜には馬場伸幸国対委員長ら大阪系議員と懇談する配慮を見せたが、出席者から「アドバルーンを揚げるのはいいが、時期や規模への言及は避けるべきだ」とくぎを刺された。
ただ松野氏は再編構想への意欲を失ったわけではない。5日夜には、日本を元気にする会の松田公太代表らと会談し、生活の党を交えた参院での統一会派結成を呼び掛けた。幅広い野党連携で民主党色を薄め、「民主党アレルギー」の強い大阪系議員をできるだけ引き寄せたい思惑もあるようだ。松野氏は会談後、周辺に「3党の統一会派が実現できたら大きい」と語った。
やはり迷走ぶりは酷いようです。橋下は思い付きとカリスマ性だけで突っ走ったド素人で、彼が抜けた後はまあ、こんなものでしょう。
既に国を思うメンバーは次世代の党に移ってしまっています。
松野は古巣の民主党にどうしても皆を引き連れて行きたい様子ですが、特に大阪系のメンバーは沈没してゆく船にわざわざ行くのは嫌でしょう。
〝大阪都〟構想が完全に頓挫したことで、「維新」への風はもう吹きません。
早くも民主党は候補者を内定し、「戦力としてあてにしてない」ことを示しています。
維新のメンバーは自民の軍門に下るか、そうでなければ次世代に行ったかつての「立ち上がれ」系メンバーの後を追うしかないのです。
左翼連中は維新メンバーの大阪市破壊運動をずっと許さないでしょう。
日がたつにつれて形勢が不利になります。
このまま流されれば、民主党から選挙区を替えさせられて立つか、あるいは維新が存続したとしても斜陽のイメージを背負うかの選択しかなくなりますよ。
大阪の陣の敗軍なのだから、仕方ないです。