読売 2015年08月31日 23時35分
安保法案、修正せず…維新分裂で合意を断念
自民、公明両党は31日、野党各党と修正協議を行っている安全保障関連法案について、原案のまま採決に踏み切る方針を固めた。
分裂状態の維新の党と修正案で合意しても、維新側が採決で一致して対応する保証はないと判断した。維新を除く一部野党の考え方については、法案本体ではなく付帯決議に盛り込むことを検討している。
自公両党は安保関連法案を巡り、対案を提出した維新との修正協議を8月28日に再開した。しかし、橋下徹大阪市長と松井一郎大阪府知事が維新を離党したことに伴う混乱で、同党の国会対応は不透明さを増している。橋下氏らに近い大阪を地盤とする議員らは同法案に一定の理解を示すが、松野代表らは同法案に反対する民主党との協調姿勢を強めている。自民党幹部は31日、「維新が今の状況では修正は無理だ」と語った。
元来、民主主義においては色んな意見を練って合意をはかるものですが、今回も与党の案に対する対案がなかなか出てこずに、ただ反対、反対だけでした。
会期末が迫ってきた時点でやっと対案が出てきて、出たと思ったらあの分裂騒ぎですから、野党案とのすり合わせなど出来るわけありません。
分裂騒ぎは維新内の民主党系勢力の動きに端を発するものですが、党の運営に甘さがあったことは否定できず、維新の幹部全体の責任でもあります。
今後の法案の行方に、維新は文句言う筋合いなしです。
私の強い懸念はこうでした。
野党案の審議に無駄な時間をとられ、委員会の採決に至らないままで会期末。
野党やマスコミはその責任を安倍総理に押し付ける。
これが分裂騒ぎによって、修正協議で妥協案を持ち帰っても維新の党内が機能しない状態が目に見えるので恐ろしいことです。
その泥沼状態を予感して安倍総理は見切りを付けました。
さあ、いよいよ決戦です。予断は許されません。
特に創価学会の内部が二分してしまっています。
ある日、突然に公明党が・・という可能性は常にあります。
公明党なしで法案がスイスイ通ってゆけば、それ以上嬉しいことはありませんが、
そうではないのが現実です。
だから安保法案を何がなんでも通してしまって、自民党総裁再任の手続きを経たうえで、安倍政権の新体制を無事にスタートさせなければなりません。
参議院の大荒れ、60日ルールへの移行など覚悟しなければなりません。
草の根の国民の各々方、決戦ですよ。