フジモリ大統領のことは忘れもしません。
熊本県出身で、親と一緒にペルーに渡りました。日本国籍も持っているということですが、本人はもう日本語をほとんど話せません。
ペルーの日本大使館が天皇誕生日に大使公邸で祝賀行事を催し、多数の各国のお客が来ているさ中に現地の武装過激派集団が乱入し、多数の人質をとられる事態になりました。
その当時は橋下内閣。「穏便に穏便に」と言うだけで何も動けない。
対照的にフジモリ大統領は救出計画を着々と進めました。
大使公邸と同じ構造の建物を造って、特殊部隊に熟知させたのです。
近くの建物の下から、地下道を掘りました。
これらは日本政府には知らせませんでした。
知らせれば、必ず情報が漏れると知っていたのです。
フジモリ大統領は自分ひとりの責任で受け立ったのです。
既に日本にはいない男の中の男だと思います。
公邸の周りを軍の車が大音響の音楽を流して回りました。
それに苛立って犯人グループが発砲しました。
さあ日本政府は大慌て。橋下総理は犯人を刺激しないようにペルーに要請します。
実は大音響の音楽は、地下トンネルの掘削音を誤魔化す為だったのですが、総理大臣直々の要請とあっては中止せざるを得ません。
4か月も経って、油断しきった犯人グループがサッカーに興じる隙をついて特殊部隊が急襲し、犯人全員を射殺。人質と隊員に犠牲がありましたが、事件はやっと解決しました。
その後、フジモリ大統領は政敵に権力を奪われて日本に事実上の亡命をしていましたが、再起を期してペルーに戻ったところを、特殊部隊に殺人を命じた罪などで逮捕され、いまだに拘留中です。
人質事件で大恩ある日本政府はフジモリ氏の釈放を強く求めることもせず、そのままです。
ところで、ケイコ氏ですが、フジモリ氏が逮捕された時から盛んに釈放運動をしています。党首としても立派に活動しています。
今回、次期大統領に一番近い位置にあるということで、父親の後を継いで親日大統領になってくれるといいですね。
でも、もしかして、冷淡な日本を恨んでいるかもです。
産経2015.12.19 16:39http://www.sankei.com/world/news/151219/wor1512190030-n1.html
フジモリ氏長女が首位 来年4月のペルー大統領選
ペルーのウマラ大統領の任期満了に伴う来年4月の大統領選で、地元調査会社は19日までに、日系人のアルベルト・フジモリ元大統領の長女で、最大野党フエルサ・ポプラル党首のケイコ・フジモリ氏(40)が支持率33%で首位に立っているとの世論調査結果を発表した。
ケイコ氏は前回2011年の大統領選決選投票でウマラ氏に惜敗しており、今回が2度目の挑戦。地方で積極的に遊説して貧困層の支持を集め、支持率16%で2位のクチンスキ元首相(77)に大差をつけており、最有力候補だ。
ただ、来年4月10日の第1回投票で当選に必要な有効票の過半数を得るのは難しく、6月5日の決選投票に決着が持ち越されるとの見方が強い。
世論調査では他にアクニャ前リベルタ州知事(63)が13%、ガルシア前大統領(66)が8%、トレド元大統領(69)が5%で続いている。(共同)