読売 2015年12月18日 08時49分http://www.yomiuri.co.jp/national/20151217-OYT1T50149.html?from=yartcl_popin
海外での邦人救出、陸自が装甲車部隊…テロ想定
陸上自衛隊は、海外でテロ事件などに巻き込まれた邦人を救出する事態に備え、装甲車部隊を創設する方針を固めた。
20両程度の編成で、海外の任務に対応する中央即応連隊(宇都宮市)へ配備する計画だ。
配備する装甲車は車体の底がV字形になっているのが特徴で、道路などに仕掛けられた爆弾が爆発しても、爆風を分散させて威力を和らげられるという。今年、試験的に導入した豪州製の装甲車(全長約7メートル、10人乗り)4両と、来年度に購入する4両を配備し、国内企業が開発中の車両も導入を検討しているという。
2013年1月にアルジェリアの天然ガス関連施設が武装集団に襲撃され、日本人らが人質になった事件を機に、自衛隊法が改正され、邦人の陸上輸送が可能になった。また、安全保障関連法で、武装集団などに襲われた国連関係者らを救助する「駆けつけ警護」や、人質となった邦人救出などの任務が加わり、同部隊の活用を検討する。
空自F35の国内生産開始 三菱重工の小牧南工場 17年に初公開へ
米ロッキード・マーチン社は17日までに、航空自衛隊の次期主力戦闘機F35の組み立てが三菱重工業の小牧南工場(愛知県)で始まったと発表した。2017年に完成機が初公開される予定で、その後、空自三沢基地(青森県)に配備される。
F35は老朽化が進むF4戦闘機の後継で、防衛省は42機導入する。うち4機は米国で組み立てられるが、残り38機は小牧南工場で組み立てられる。(共同)
読売 2015年12月21日 16時49分 http://www.yomiuri.co.jp/national/20151221-OYT1T50076.html
陸自「弾薬量確保できぬ」…予算ピーク時の6割
陸上自衛隊の弾薬予算が年々減少し、来年度はピーク時(1990年度)の約890億円に比べて、4割近く少ない570億円程度にまで落ち込む見通しになったことが、わかった。
陸自では、例年使用する弾薬量を確保できないとして、訓練の延期や弾薬の節約を検討する方針だ。
装備品関係の来年度の概算要求額は約5900億円。安倍政権下でここ数年、防衛費が増額されているが、新型輸送機オスプレイなどの高額な装備購入のしわ寄せで、弾薬予算は今年度より約40億円減額された。
防衛省幹部によると、陸自は訓練などで例年、600億円を上回る弾薬を使用しているとされ、弾薬が払底するのは必至だ。高価な誘導弾などを使う部隊の一部では、実弾射撃訓練自体ができなくなる恐れもあるという。
自衛隊に新装備が次々に導入されます。どれも喜ばしいことです。
しかし、いざ侵攻が起きたときに、弾が不足してはどうしようもありません。
この件はずっと昔に問題になって、改善されたと思ってました。
このグラフは備蓄量の推移ではありませんね。弾薬備蓄は大丈夫なのでしょうか。
この報道は、予算の節減のために実射が制限されている状況ですね。
撃った・・つもりの訓練ばかりでは心配になります。
他にも水陸両用車の装備もありますし、空中給油機にKC-46Aの採用も決まりました。
オスプレイ12機一括調達が見送られて、28年度は4機分だけの予算になってちょっとガッカリですが、弾薬費を圧迫しすぎる事情によるものらしいです。
新装備も弾薬もどちらもしっかりと確保が必要です。今のような非常時には非常時の対応があって当然でしょう。
中期防衛計画は、それはそれとして、これまでの防衛予算のイメージを打ち破る増額が必要ではないでしょうか。
特に弾薬や国産の装備品は内需を拡大する効果があるとも思います。